ベイルが抜けたウェールズはどうなる アルメニアにも敗れて《直近10試合で1勝》の現実

EURO2024出場を目指すウェールズ photo/Getty Images

先日はアルメニアに4失点の敗北

昨年のカタール大会では64年ぶりのワールドカップ出場を果たしたウェールズ代表だが、チームは大きな課題と直面している。FWガレス・ベイルの引退だ。

ウェールズはEURO2016でもベスト4に入るなど近年国際舞台で結果を残してきたが、その中心には常にベイルがいた。同世代のMFアーロン・ラムジーらとともに、ウェールズは1つの黄金期を迎えていたのだ。

しかし、絶対的エースだったベイルも引退。ウェールズは新たなチーム構成でEURO2024を目指すことになるわけだが、その船出はやや厳しい。
16日にはEURO予選第3節でアルメニア代表をホームに迎えたのだが、まさかの2-4で敗北。3試合を消化した段階で1勝1分1敗の成績で、アルメニアに4失点の敗北は痛い。

また昨年のワールドカップも含めると、ウェールズは直近10試合で1勝しか挙げていない。ネーションズリーグでは対戦相手がオランダ、ベルギー、ポーランドと強敵だったこともあるが、こちらも1分5敗と結果が出ず、ワールドカップ・カタール大会もイラン代表に敗れるなど1分2敗のグループ最下位で終えている。

直近10試合ではEURO予選第2節のラトビア戦に勝利したのみで、あまり良い状況とは言えないだろう。

前述のアルメニア戦には経験豊富なラムジーも先発しているが、32歳を迎えたラムジーもピークを過ぎたと言っていい。

バーンリーDFコナー・ロバーツ、スウォンジーDFベン・カバンゴ、スウォンジーMFオリヴァー・クーパー、バーミンガムMFジョーダン・ジェイムズ、イプスウィッチ・タウンFWネイサン・ブロードヘッド、ミルウォールFWトム・ブラッドショーなど、イングランド下位カテゴリーでプレイしている者も多く、トップクラブで活躍している選手は限定的だ。

これまではレアル・マドリードでプレイするベイルが救世主となってきたが、ベイルが抜けてからもウェールズは競争力を保てるのか。EURO2024も本選への出場権を手にしたいところで、19日にトルコ戦へ臨む。

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