2022-23はイタリア勢が欧州を席巻!? 欧州大会で5クラブも4強入りを果たす大躍進

欧州最高峰の舞台の準決勝でミラノダービーが見られる photo/Getty Images

タイトルをいくつ持ち去るのか

2022-23シーズンは、イタリアのクラブが欧州を席巻する年になるかもしれない。

インテルが2009-10シーズンに欧州制覇を成し遂げてから早13年。この間にユヴェントスが、チャンピオンズリーグ(CL)で2度の決勝進出(14-15、16-17)を果たしてはいるものの、イタリアのクラブは近年、欧州コンペティションでやや大人しかった。ユヴェントスの一強時代が長く続いたこと、イタリア代表が低迷していたこと、要因は様々あるだろう。

しかし、今季は欧州コンペティションでイタリア勢が躍進。CLではACミランとインテルが、準々決勝でそれぞれナポリとベンフィカを撃破し、ベスト4入りを果たした。CL準決勝の舞台でミラノダービーが実現するのは、なんと20年ぶりだ。
そしてヨーロッパリーグ(EL)では、ユヴェントスとASローマが準決勝の舞台まで上り詰めている。ユヴェントスは今季、CLで9年ぶりにグループステージ敗退の屈辱を味わったが、ELでは是が非でもタイトルを獲得し、意地を見せたいところ。一方のローマは、準決勝敗退を喫した2年前の雪辱に燃えているに違いない。なお、ユヴェントスはセビージャと、ローマはレヴァークーゼンと決勝進出をかけて相見える。

さらに、昨年から開催されるようになったヨーロッパカンファレンスリーグでも、フィオレンティーナがベスト4まで順調にコマを進めてきた。昨年、ローマが初代王者に輝いているため、イタリア勢による2連覇もあるかもしれない。準決勝では、スイスの名門バーゼルと対戦予定となっている。

英『Football Italia』によると、欧州コンペティションにおいて、5つものイタリアのクラブが準決勝進出を果たしたのは、今回が初めてとのこと。同メディアは「3つのUEFAの大会のそれぞれに、セリエAを代表するチームがいる。セリエA勢にとっては、素晴らしい1週間になった」とも綴っている。

CLではミラノダービーが実現するため、イタリア勢の決勝進出が既に確定しているが、残りの2つはそうではない。まずは1チームでも多く決勝の舞台へ送り込みたいところ。はたして、イタリアのクラブは今季、欧州コンペティションのタイトルをいくつ持ち去るのか。今後の戦いにも注目だ。

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