愛するエヴァートンに対し募ってしまった“不満” ニューカッスル行きのU-21英代表ゴードンはクラブの対応に「傷ついた」

エヴァートンで栄光を手にすることはできなかった photo/Getty Images

見返すことができるか

円満退団とはいかなかったようだ。現在ニューカッスル・ユナイテッドでプレイするU-21イングランド代表MFアンソニー・ゴードンが1月まで在籍していたエヴァートンに対し、不満を漏らしている。

若かりし頃からエヴァートンの下部組織でプレイしていた22歳のゴードン。2017-18シーズンに16歳の若さでトップチームデビューを果たすと、昨季はフランク・ランパード前監督に重用され公式戦30試合に出場。4ゴール3アシストを記録する活躍を見せ、チームのプレミアリーグ残留にも貢献した。

ところが今季はランパード前監督が1月下旬に解任され、後を追うようにゴードンもエヴァートンを退団する運びとなった。クラブは移籍金を非公開としているが、英『BBC』によると最大4500万ポンド(約72億円)の移籍金でニューカッスルへと移籍。現状、彼は新天地で立ち位置を確保することができておらず、ここまで公式戦4試合の出場、うち先発は1試合に留まっている。
そんなゴードンは先日、古巣エヴァートンに対する想いを英『Sky Sports』に打ち明けている。クラブからの扱いが少し雑だったと感じていたようだ。

「僕の人生の全てはエヴァートンにあった。僕はエヴァートンで育ったし、若い頃は友達や知人と遊びに行ったりもしていなかった。いつもエヴァートンにいたから、僕の心や人生の中では決して忘れることができない大切な場所となった」

「(退団するにあたり)そうだね、少し傷ついた。嘘をつくつもりはないよ。僕は22歳の若者だし、人生の全ての状況に完璧に対応できるわけではないと考えていた。だけど昨年僕が尽くした努力は、何千人もの人が働いているこのクラブを維持していく上で大きな役割を果たしたと思う」

「(エヴァートンの)プレイヤーズ・プレイヤーにも、マネージャーズ・プレイヤー・オブ・ザ・イヤーにも輝いたのに、僕に対して信用も感謝も示してくれなかった。少し傷ついたよ」

ビジネス的な観点からすれば、自前の選手を4500万ポンドで売却できたことは大成功と言えるだろう。しかし、長い目で見れば、ゴードンを丁寧に扱わずに退団させてしまったことが大きな間違いだったとなる可能性もある。いずれエヴァートンが後悔するほどの活躍を今後の彼には期待したい。

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