C・ロナウドの加入はアル・ナスルにとってサッカー的にプラス? 世界的大スターの存在がチームを「難しくしている」

ゴール量産のきっかけを掴めるか photo/Getty Images

良い形でのスタートダッシュは切れなかった

FWクリスティアーノ・ロナウドと年俸総額2億ユーロ(約282億円)と言われる大型契約を結んだサウジアラビアの強豪アル・ナスル。ロナウドが出場した試合はまだ3試合のみだが、チームメイトは彼がもたらす影響の大きさを早くも実感しているようだ。
 
昨年11月にマンチェスター・ユナイテッドを退団し、新天地を中東に求めたロナウド。ところがここまでに彼が決めたゴールはPKからの1点のみであり、そのふがいないパフォーマンスには多少の批判も寄せられている。
 
名誉挽回のためにもここから調子を上げていき、自らのゴールでアル・ナスルを勝利に導いてほしいところだが、チームメイトの元ブラジル代表MFルイス・グスタボは彼の加入が少しばかりチームに不利益ももたらしたと感じている模様。英『Daily Mail』によると、グスタボ本人がこのように述べている。
 
「確かに、クリスティアーノの存在は僕らを難しくしている。全てのチームが可能な限り最高の形で彼に対応しようとするし、彼は(相手も含め)みんなにモチベーションを与えるからね」
 
いくら全盛期ほどの輝きを放っていないとは言え、バロンドールを5度受賞した“サッカー史に残るスター”が対戦相手にいれば、いつも以上に気合いが入ってしまうのは当然だろう。これはロナウドがなかなかゴールを奪えないことや、直近3試合のチーム成績が1勝1分1敗となっていることの要因の一つとも言えそうだ。
 
その一方、グスタボはロナウドのプレイから技術的にも身体的にも多くを学べることが「チームにとって大きなアドバンテージになる」とも述べている。アル・ナスルは間違いなくこういった相乗効果も期待して彼の獲得に踏み切ったはずだが、今回露呈したようなマイナス面を帳消しにしていくことはできるのか。すでに広告塔としては十分に機能しているが、サッカー面での巻き返しにも期待したい。

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