復帰2戦目でいきなりゴールを決めた
長期離脱が続いていたものの、今月に入ってようやくチームに復帰したマンチェスター・ユナイテッドのFWジェイドン・サンチョ。9日のリーズ・ユナイテッド戦でゴールを決めた彼は再び前線の重要なカードとなっていきそうだ。
シーズン序盤はエリック・テン・ハーグ監督の下で主力として活躍していたものの、昨年11月から今年1月にかけては全く試合に出場することができていなかったサンチョ。一時はオランダで個人トレーニングに励むほど不安定な状態に陥っていたようだが、今月2日に行われたカラバオカップのノッティンガム・フォレスト戦で久々に復帰。トップ下のポジションに入り、2-0の勝利に貢献していた。
そして9日のリーズ・ユナイテッド戦でも途中出場を果たしたサンチョはFWアレハンドロ・ガルナチョに代わって左ウイングのポジションに入った。70分にはDFルーク・ショーとのコンビネーションから値千金の同点ゴールを決め、チームに貴重な勝ち点1をもたらしている。サンチョにとっては昨年9月中旬に行われたヨーロッパリーグのシェリフ・ティラスポリ戦以来となる公式戦でのゴールだった。
ゴールに限らず、この試合のサンチョは左サイドから何度かチャンスを作っていた。MFブルーノ・フェルナンデスの決定機や惜しいシュートはサンチョのドリブルから生まれており、試合終盤にはリーズの右サイドバック、ルーク・アイリングを完全に抜き去ってから、MFフレッジにマイナス気味のラストパスを送るという場面もあった。
今季のマンUは左WGマーカス・ラッシュフォード、右WGアントニーの両翼が鉄板となっているが、どちらのサイドも務められるサンチョが継続して今回のようなパフォーマンスを発揮していけるのであれば、十分彼らの間に割って入ることができるだろう。
さらにこのチームには、サンチョが入るまでアイリングを苦しめていた18歳のガルナチョや、今回の試合でプレミアリーグデビューを飾り、いきなり先制点の起点となるプレイを見せた21歳のFWファクンド・ペリストリもいる。サンチョの復帰や若手の台頭によりマンUのウイングはここからさらに充実していくことになりそうだ。