“レオン外し”や“3バック”も不発に終わったミラノダービー 苦しむミランはCLトッテナム戦までに最適解を見つけられるか

レオンのスタメン復帰はあるか photo/Getty Images

歯止めが効かない現在のミラン

ワールドカップ明けからわずか1勝しかあげられないなど絶不調に陥っている最近のミラン。6日に行われたインテルとのミラノダービーでも1-0の敗戦を喫し、復調のきっかけを掴むには至らなかった。ステファノ・ピオリ監督が練った策も結果に結びつかなかったわけだが、9シーズンぶりに戦うチャンピオンズリーグの決勝トーナメントにはどのような姿勢で挑むのか。
 
直近の公式戦8試合の成績が1勝2分5敗、順位も6位まで落ちている現在のミラン。特にここ最近は連敗中であり、先月25日のラツィオ戦は4失点、29日のサッスオーロ戦は5失点を喫して敗れるなど守備が崩壊していた。
 
直近のインテル戦ではサッスオーロ戦に続いてFWラファエル・レオンをスタメンから外し、[3-5-2]の布陣を採用するという変化も加えたピオリ監督。守備強度こそ上がって簡単にゴールは許さなかったものの、その代償としてミランはほとんど攻めに出ることができず。結局34分にセットプレイからFWラウタロ・マルティネスにゴールを許し、これがこの試合唯一の得点となった。
 
伊『Gazzetta dello Sport』によると、ピオリ監督はレオンをスタメンから外した理由について、「2人のストライカーを起用して(インテルの)ディフェンスを苦しめたかった」と述べており、FWオリヴィエ・ジルーとFWディボック・オリギの2トップを採用するためにレオンを外したことが明らかになっている。
 
結果的にオリギはほとんど仕事を果たすことができず、54分にレオンと交代している。そのレオンも好調時のようなキレを見せる場面は少なかったが、76分には得意のドリブルからこの試合最大のチャンスを創出。ラストパスを受けたジルーがトラップをミスしたため、シュートまで持っていくことはできなかったが、攻撃時におけるレオンの存在感の大きさが改めて感じられる場面だった。
 
ミランは11日のトリノ戦を終えると、15日にはCL決勝トーナメントラウンド16のトッテナム戦1stレグを戦うことになる。レオンを外して3バックで挑めばある程度守備が固くなることはわかったが、攻撃時の怖さも全くなくなってしまうだけにバランスの調整は難しいところ。今回のインテル戦をヒントにトリノ戦で現状の最適解を見つけ、トッテナム戦にできる限り良い状態で臨むことができるか。

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