あの冨安が振り回されるテクニック “1億ポンド”の視線に苦しんだグリーリッシュの才能

マンCで持ち味発揮しているグリーリッシュ photo/Getty Images

1年目はペップ流への適応に苦しんだところも

ジョゼップ・グアルディオラ流への適応と、1億ポンドの移籍金によるプレッシャー。昨季はマンチェスター・シティMFジャック・グリーリッシュにとって難しいシーズンとなったことだろう。

実際に批判も多かった。高額な移籍金が動いた割に得点数やアシスト数が物足りないとの意見も目立ち、グリーリッシュにとって1億ポンドの移籍金は負担となったはずだ。

しかしスペイン『MARCA』は、マンC2年目を迎えたグリーリッシュが徐々に真価を発揮してきていると評価する。
今季もリーグ戦ではここまで2ゴール3アシストの成績に留まっており、数字だけを見ればアタッカーとして物足りないかもしれない。それでもグアルディオラのスタイルに適応し、左サイドを中心にチャンスメイクの部分で貢献している。

グリーリッシュの実力には日本のサッカーファンも改めて驚いたのではないか。1月27日に行われたFA杯・4回戦のアーセナル戦では、マッチアップした右サイドバックの日本代表DF冨安健洋が何度かグリーリッシュに振り切られる場面があった。グリーリッシュはそこまでスピード豊かな選手ではないが、ドリブルの技術は高い。冨安が振り回されるシーンはそう多く見られるものではない。

そのアーセナル戦ではDFネイサン・アケのゴールにグリーリッシュのアシストがついており、1-0の勝利に貢献。

解説を務めるクリス・サットン氏は「グリーリッシュは時に多くの批判を受けてきた。得点数が、アシスト数が十分ではないと。しかし、彼は素晴らしい選手だ」と貢献度を称える。得点数やアシスト数を伸ばせるのが一番の理想ではあるが、グリーリッシュの力は数字だけで判断できるものではないのだろう。今ではマンCにとって貴重な戦力となっている。

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