ベンフィカのルイ・コスタ会長は、今冬チェルシーに移籍したアルゼンチン代表MFエンソ・フェルナンデスについてよく思ってはいなかったようだ。
現在22歳のエンソ・フェルナンデスはリーベル・プレートでプロキャリアをスタートさせ、2022年夏にベンフィカへと完全移籍で加入した。今シーズンはここまで公式戦29試合に出場し、4ゴール7アシストを記録。プリメイラ・リーガでも首位を走るベンフィカの主力として活躍していた。
カタールW杯では最優秀若手選手に輝き、複数のクラブが関心を示していた。そんな中、デッドラインデイにプレミアリーグ史上最高額の1億2100万ユーロ(約169億円)といわれる移籍金でチェルシーに移籍した。
そんなエンソ・フェルナンデスについてベンフィカのマヌエル・ルイ・コスタ会長は会見で「エンソはベンフィカに残りたがらなかった。我々にチャンスすらくれなかった」と嘆いた。英メディア『METRO』が報じている。
「チェルシーからのオファーがあり、彼の気持ちを変えるのは無理だった。エンソはチェルシーが払う条項を理解した瞬間から、容赦なかった。ベンフィカ残留にオープンな姿勢じゃなかったんだ」
「私はチェルシーに夏にはもっと低額で良いから、夏まで待って欲しいと提案したのだが、エンソがベンフィカに残留するのを望まず、そのときからすべてが変わった。それで、私はエンソがもうベンフィカでプレイすることなどない、絶対にだ、と言ったんだ」
「私はベストを尽くしたが、うちのシャツを着たくないと言う選手のために泣いたりはしない。エンソに我々と一緒に優勝を目指したいという思いがあると期待していたのだが、それを望んでいないのがわかってからは私も彼にベンフィカのシャツを二度と着てもらいたくないと思った」
ルイ・コスタ会長と揉め、後味の悪い形でチェルシーへと移籍したエンソ・フェルナンデス。プレミア史上最高額の移籍金ということもあり、チェルシーでの同選手の活躍に注目が集まっている。