もはや“戦術ムバッペ”の世界? フランスの不安材料に挙げられるムバッペ依存

5ゴールを稼ぎ出しているムバッペ photo/Getty Images

ベスト8からはプランBも欲しい

王者フランス代表の戦術は、もはやキリアン・ムバッペと言ってもいいかもしれない。4日に行われたFIFAワールドカップ・カタール大会ベスト16のポーランド戦でも2ゴールを挙げ、得点ランク首位となる5ゴールまで数字を伸ばしてきたフランスのエースが止まらない。

オリヴィエ・ジルー、ウスマン・デンベレ、アントワーヌ・グリーズマンも見事なプレイを披露しているが、それでもムバッペがいなければフランスの攻撃は始まらない。ポーランドも粘り強く守備を固めていたが、ムバッペは圧倒的な個の力でそれを打開してくる。

ポーランド戦での2ゴールはどちらもコースを狙ったコントロールショットだったが、このあたりのシュート精度は4年前のロシア大会より明らかに向上している。所属するパリ・サンジェルマンではリーグ・アン得点王を複数回獲得しており、得点を奪う引き出しが増えた印象だ。
『EuroSport』によると、この活躍に元イングランド代表DFリオ・ファーディナンド氏も「今はこう言わなければならない。彼こそが最高だと。メッシとロナウドは長く世界のトップだったが、ムバッペは2人の後継者だ。彼の才能は驚異的で、見る者を魅了する」と絶賛する。

夢のFIFAワールドカップ連覇まであと3つ。視界は良好に思えるが、英『Football365』は「フランスにとってのリスクは、デシャンがムバッペに依存することだ。ムバッペが魅せる魔法の瞬間に依存するのは危険だ」とも指摘。ムバッペに頼りたくなるのも分かるが、ベスト8からはプランBも必要になってくるか。

グループステージ突破を決めていたとはいえ、メンバーを大幅に落として臨んだグループ最終節のチュニジア戦は0-1で落としている。マルクス・テュラム、ランダル・コロ・ムアニ、キングスレイ・コマンなどベンチに控えるアタッカーも豪華ではあるものの、得点部分はややムバッペに依存気味か。

ベスト8の相手はイングランドだ。右のサイドバックには快速のカイル・ウォーカーが構えており、早くもムバッペVSウォーカーへの注目が集まっている。ウォーカーでもムバッペ封じは難しいミッションだろうが、フランスはムバッペを封じられた際にどうリアクションするのか。ムバッペの個の力で連覇を成し遂げたとなれば、問答無用の世界最高プレイヤーとなることだろう。

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