2度のリーグ優勝知る得点王経験者がF・マリノス去る それでもウイングの層厚い現王者の強み

今季は宮市の負傷もあったが仲川輝人が両サイドでプレイしチームを支えた photo/Getty images

仲川は両サイドで奮闘していた

2022年シーズンのJリーグは11月初旬で閉幕しており、横浜F・マリノスが川崎フロンターレの猛追を退けリーグタイトルを獲得した。優勝は2019年以来のことであり、来季は連覇を目指したい。

そんな長く厳しいシーズンも終わって現在はオフシーズンに突入している。各クラブは来季のために選手の獲得や放出を発表しており、F・マリノスは2019年と2022年の優勝を知る仲川輝人をFC東京に放出することになった。

2015年にF・マリノスに入団し、町田ゼルビア、アビスパ福岡と2回のレンタル移籍を経験した仲川。2018年にF・マリノスに復帰すると、いきなる9ゴールと躍動。続く2019年は15ゴールと素晴らしい数字を残し優勝に貢献した。マルコス・ジュニオールと共に得点王に輝いており、同年には日本代表としてE-1選手権に出場している。
その後の2シーズンは共に2ゴールと優勝したシーズンと比べて落ち込む年となったが、2022年シーズンは再び輝きを取り戻し、7ゴールと高い得点力を披露した。

2022年シーズンの仲川は器用に両サイドをこなした印象が強い。宮市亮の負傷もあって後半戦は出番が増えており、ゴールでその期待に応えた。

今後の補強やさらなる放出もあるだろうが、仲川を放出したとしてもF・マリノスのサイドアタッカーは層が厚い。日本代表にも選出された宮市と水沼宏太、ブラジル人アタッカーのエウベルとヤン・マテウスがいる。マテウスはシーズン終盤での獲得であり、思うようなプレイタイムは得られなかったが、ポテンシャルの塊だ。前所属はポルトガル1部であり、来季は飛躍に期待できる。

オフシーズンには多くの選手の入れ替わりがあるF・マリノス。仲川の放出はチームへの影響が大きそうだが、ケヴィン・マスカット監督は上手くその穴を埋めることができるのだろうか。

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