センターでも結果を残し始めているラッシュフォード “真の9番”への道も探るべきなのか
アストン・ヴィラ戦でもゴールを決めた photo/Getty Images
今季は頼れる得点源としてチームに貢献している
主に左ウイングやセンターフォワードでプレイしているマンチェスター・ユナイテッドのFWマーカス・ラッシュフォード。特に最近は中央でも好パフォーマンスを見せることが増えてきているが、CFに固定して起用することもアリなのか。
11日に行われたカラバオカップのアストン・ヴィラ戦では左ウイングのポジションで先発出場したラッシュフォード。FWクリスティアーノ・ロナウドが体調不良によりメンバー外となったため、6日のプレミアリーグ第15節アストン・ヴィラ戦で戦線復帰を果たしたFWアントニー・マルシャルがセンターフォワードを務めた。
試合はアストン・ヴィラに先制ゴールを許す展開となったものの、すぐさまマルシャルが同点ゴールをゲット。右サイドでディフェンスラインの裏に抜け出したMFブルーノ・フェルナンデスにしっかりとついていき、あとは決めるだけというパスを中央で待ち受けた。
その後、DFディオゴ・ダロトのオウンゴールで再度アストン・ヴィラにリードされてしまったものの、今度はラッシュフォードが同点ゴールを決める。67分、ベンチに下がったマルシャルに代わり、CFへポジションを移行したラッシュフォードがDFタイレル・マラシアからのロングボールをMFクリスティアン・エリクセンへ頭で繋ぐ。これは相手DFに阻止されてしまったが、ルーズボールを拾ったラッシュフォードが落ち着いて相手をかわし、しっかりと決めきった。
英『Daily Mail』によれば、マンUのレジェンドGKピーター・シュマイケル氏はラッシュフォードをCFに定着させるのもアリなのではないかと考えているようで、アストン・ヴィラ戦後にこのようなコメントを残している。
「汎用性があるのはいいことだ。でも、彼のような選手にはフルに専念できるポジションが必要だと思う」
「そして彼は9番(CF)のポジションを務めた時、本当に良いポジショニングができるし、ゴールを決めることができる。ただ、もし彼が9番としてプレイしていきたいなら、それにコミットし、フィニッシュの精度を上げていく必要があると思う」
ロナウドが低調なことや、左WGにFWアレハンドロ・ガルナチョが台頭してきたこと、本来はそこにFWジェイドン・サンチョも控えていることを踏まえれば、ラッシュフォードのCF起用がここからさらに増えていくことは十分に考えられる。しかし、負傷離脱の続いていたマルシャルが再度離脱とならなければ、やはり兼任続行が現実的か。
それでもラッシュフォードのポジションを固定するべきなのか、固定するなら左WGとCFのどちらにすべきなのかは、ここで改めて方針を定めておくべきかもしれない。彼の将来だけでなく、クラブの補強戦略にも大きな影響を及ぼすはずだ。