アーセナルがチェルシー破り“リーグ7戦無敗” 勝ち点3獲得でシティかわして首位キープ。冨安はベンチ外に

ガブリエウ・マガリャンイスの先制点を喜ぶウィリアム・サリバ photo/Getty images

両チームの差は思ったよりも大きい

プレミアリーグ第15節チェルシー対アーセナルの一戦が行われた。

アーセナルに所属する日本代表の冨安健洋はELチューリッヒ戦で負傷交代となり、このチェルシー戦ではベンチ外に。負傷離脱中だったオレクサンドル・ジンチェンコが復帰し左サイドバックに入った。

前半のスタッツではチェルシーが枠内シュート1本、アーセナルが枠内シュート0本とチェルシーがわずかに上回っているが、ゲームを支配したのはアーセナルだ。後方からのビルドアップが整備されており、押し込まれたとしても細かいパスワークで陣地を回復することができる。
後半に入ると、アーセナルが右サイドのコーナーキックからチャンスを得る。ショートコーナーからマルティン・ウーデゴーがドリブルでボックス内に侵入し、トーマス・パルティが頭で合わせる。残念ながらシュートは左にそれてしまったが、トーマス、ガブリエウ・マルティネッリと複数の選手がボックス内で合わせられる準備ができており、チェルシーの守備陣は油断してしまったか。

63分アーセナルがそのセットプレイから先制に成功する。再び右サイドからコーナーキックを得ると、ゴール前でガブリエウ・マガリャンイスが合わせてゴールネットを揺らす。ニアサイドでウィリアム・サリバが潰れ役を買ったことでチェルシーの守備陣ははじき返すことができなかった。

先制後もアーセナルが主導権を握るかと思われたが、チェルシーはコナー・ギャラガーやアルマンド・ブロヤといった若手を投入し攻勢に出る。チェルシーはアーセナルのプレッシングをかわせず攻撃が全くと言っていいほど機能していなかったが、この2人が入ったことで攻撃の勢いが少し増した。

しかしチェルシーは1点が遠く0-1でアーセナルが白星を獲得した。チェルシーは攻撃のカタチが見えないのが致命的であり、終盤はオープンな展開になったことでゴールに迫るシーンは増えたが、膠着した状態では敵陣に侵入することすら難しかった。対するアーセナルは攻撃のカタチが明確であり、守備時のプレッシングの強度が高い。点差はわずか1点だったが、今のチェルシーとアーセナルの差は点数以上に大きいといえる。アーセナルはこれで首位に再浮上。リーグ戦は7戦無敗と好成績を残している。

チェルシー 0-1 アーセナル

[得点者]
63分 ガブリエウ・マガリャンイス(アーセナル)

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