カンテ、ポグバ、マテュイディから“MF陣全入れ替え”…… 王者フランスはそれでもW杯優勝候補なのか

ロシア大会を制したフランス代表 photo/Getty Images

カンテに続いてポグバも負傷からの回復が遅れる

ワールドカップ王者フランス代表に衝撃が走っている。4年前のロシア大会で中盤の中心だったエンゴロ・カンテに加え、その相棒を務めたポール・ポグバも回復が遅れてワールドカップ・カタール大会を欠場する見込みだという。

フランスは世界屈指のタレント軍団であり、中盤では他にもレアル・マドリードのエドゥアルド・カマヴィンガ、オーレリアン・チュアメニといった若手が出てきている。とはいえ、前回大会を経験しているカンテとポグバが揃って抜けるのはダメージが大きいだろう。

英『Squawka』はその衝撃度を伝えるデータを紹介しているが、カンテは4年前のロシア大会で最多のパス本数、インターセプト数、ボールリカバリー数を記録している。
一方のポグバは大会最多のデュエル勝利数、スルーパス本数、ファイナルサードでの最多パス本数を記録している。カンテは中盤でのボール奪取で存在感を発揮し、ポグバは攻撃に創造性をプラスする役割を担っていたのが分かる。2人の関係性は理想的なものだったのだ。

また中盤では、汗かき役だったブレイズ・マテュイディが代表を離れている点も気にかかる。決して派手なタイプではないが、パリ・サンジェルマンやユヴェントスで活躍したマテュイディはインサイドハーフや左サイドハーフの位置からチームのために汗をかき続けてくれた。

このままいけばフランスは4年前から中盤のスターターが全員入れ替わることになり、これがどう影響するのか読みづらい。若手の成長でタレントは揃っているように見えるが、そんな簡単にカンテ、ポグバ、マテュイディの穴を埋められるのか。王者がカタールの地で苦戦するケースも十分に考えられそうだ。

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