昨シーズンよりAリーグで戦うFW指宿洋史が今季初ゴールを記録した。オーストラリアで挑む2年目の今季、さらなる得点量産はあるのだろうか。
指宿は柏レイソルのアカデミーから、2009年にスペインのジローナへと移籍。Jリーグを経由せずにスペインへと加入を決めた史上初のプレイヤーとなった。その後はレアル・サラゴサBやサバデルでもプレイ。3部や4部で得点を重ねると、セビージャBでは3部リーグで20ゴールを記録してトップチームでもデビューした。2012年にはKASオイペン(ベルギー)へと期限付き移籍を果たして経験を積んだ。
2014年にアルビレックス新潟へ加入し、日本で初のクラブになる。2017年に移籍しジェフユナイテッド千葉では18年にJ2でシーズン9ゴールを決めるなど、得点源の1人に。湘南ベルマーレや清水エスパルスにも所属し、2022年からはアデレード・ユナイテッドへと移籍する。
昨季はシーズン途中での加入となったが、21試合6ゴール1アシストを記録。加入2年目を迎える今季は、前節にレッドカードを提示され、退場処分となった。しかし試合終了後、相手の足は接触していないとしてアデレードは意見書を提出。リーグ側は「明らかな誤り」としてレッドカードの取り消しを決め、今節の出場が可能となっていた。
そして迎えた第4節のパースグローリー戦では2トップの一角として先発出場。1点リードした22分、FKに反応したベン・ワーランドの折り返しを詰めて今季初ゴールを決める。チームは1点を返されるものの、リードを守り切り今季初勝利を挙げた。
196cmという長身や足元の技術などを武器にチームの起点となるストライカーは、大柄なDFが多く在籍するAリーグでも存在感を発揮し、昨季はチームで2番目のゴール数を決めている。今季も初ゴールを決め勢いに乗っていくエースがオーストラリアの地で主力として輝きを放っているのだ。