ドイツ、イングランド、イタリア相手に勝ち点10 《最少失点&枠内シュート最多》のハンガリー驚異の強さ

ネーションズリーグで躍進したハンガリー photo/Getty Images

次のEUROとW杯が楽しみなチームに

強豪との相次ぐ戦いの中で、何かを掴んだのではないだろうか。ネーションズリーグのリーグAグループ3を大いに盛り上げてくれたのは、ハンガリー代表だ。

このグループはイタリア、ドイツ、イングランドが入っており、単純にタレント力で判断するならハンガリーは一番下となるだろう。だが、ハンガリーはこのグループで見事に勝ち点10をゲットしてみせた。26日に行われたイタリアとの最終戦こそ0-2で敗れてしまったが、このグループの頂点に立つ可能性もあったのだ。

今回のイタリア戦も、シュート数はハンガリーの方が13本と多かった(イタリアは11本)。イタリアの守護神ジャンルイジ・ドンナルンマのスーパーサーブに阻まれたが、ハンガリーも決定機は作れていた。
印象的なのはハンガリーのシュート精度だ。シュート本数は60本でグループ最少となっているが、枠内シュート31本はグループ最多だ。攻撃を引っ張ったのは34歳の大ベテランFWアダム・シャライ、そしてイングランド代表のハリー・ケインに次いでグループ2番目に多いシュート数11本を放った21歳のドミニク・ショボスライと25歳のロランド・サライだ。

ショボスライとロランド・サライはどちらも2列目から仕掛けられるプレイヤーで、年齢的にもまだまだ代表で戦っていける選手だ。4年後のワールドカップ出場へこの2人が攻撃の軸となっていくはずだ。

守備の方ではグループ最少の5失点にまとめており、これだけの強豪を相手にしながら失点を抑えたのは見事だ。

また今年のネーションズリーグを通し、18歳の左SBミロシュ・ケルケズ、17歳のFWザラーン・ヴァンチャにも出番を与えるなど、すでに楽しみな選手も出てきている。ケルケズはミランのU-19カテゴリーに所属していた選手で、今冬にオランダのAZへ移籍。そこではきっちりと出番を得ている。

思えばハンガリーは昨夏のEURO2020でもドイツ、ポルトガル、フランスと同居する死のF組に入り、そこでもドイツとフランス相手に引き分けるなど印象的な戦いを披露していた。速攻のキレ味も鋭く、強豪相手に戦う術を身につけている。

EUROやネーションズリーグを通じて強豪と頻繁に戦えるのも欧州組の強みで、ハンガリーもこの1年でかなりの手応えを掴んだはずだ。出場枠が増える4年後のワールドカップではダークホース候補として本大会へ乗り込んでくる可能性もあり、選手たちも強豪相手に結果を出せたことからワールドカップ出場を現実的な目標と捉えていることだろう。

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