19セーブのゾマーに、新たなディフェンスリーダー板倉滉 バイエルン相手に引き分けたボルシアMGは欧州の切符を掴めるか

バイエルン戦で19セーブを記録したヤン・ゾマー photo/Getty images

期待感のある新シーズンを迎えている

12-13シーズンから20-21シーズンにかけてリーグ戦で好成績を残し、欧州の大会にも参加していたボルシアMG。しかし20-21シーズンは8位、翌シーズンは10位と低調なシーズンが続き、2季連続でCLやELには参加していない。

そんなボルシアMGだが、今季はここまで2勝2分で勝ち点8、6位とまずまずなスタートダッシュを切った。未だ無敗であり、その記録を4節終了時点で維持しているのはバイエルン・ミュンヘン、ウニオン・ベルリン、ケルン、ボルシアMGの4クラブしかいない。

1-1と引き分けた4節バイエルン戦では勝ち点3獲得の可能性もあった。前半カウンターの形からマルクス・テュラムがゴールを挙げ、先制に成功。自陣に引く守備で、スペースを消し83分レロイ・サネにゴールを決められるまでは1点リードで試合を進めていた。
可能性を高めたのは守備陣の奮闘があったからだ。守護神ヤン・ゾマーは19のセーブを記録し、データサイト『OPTA』によれば1試合当たりのセーブ数のブンデスリーガ記録を更新したという。以前までは14セーブが記録として残されていたが、ゾマーの19セーブが大きく上回った。

そんなゾマーの前でポジションを取るセンターバックの板倉滉への評価は高い。フルタイム出場で、7度のクリア、3回のシュートブロックを成功させ、壁としてバイエルンの前に立ちはだかった。独『GladbachLIVE』ではゾマーに続く高評価であり、SNS上ではサネ相手に見せた2度のブロックに注目が集まっている。

現状2季連続で欧州の戦いがないボルシアMGだが、バイエルン相手にここまでのパフォーマンスを披露できれば今季は上位でのフィニッシュが望める。前述したゾマー、板倉を中心とした安定した守備陣に、推進力のあるドリブルと鋭いタックルで中盤に強度の高さをもたらすクアウディオ・コネがいる。注目の21歳であり、ニューカッスルやマンチェスター・ユナイテッドから関心を寄せられている。攻撃面ではここまで3ゴールとマルクス・テュラムが好調であり、アラサヌ・プレア、ヨナス・ホフマン、フロリアン・ノイハウスも違いを見せられる。

バイエルン相手には31%とボール支配率が半分を下回ったが、1-1と勝ち点獲得に成功したボルシアMG。相手がバイエルンほどでなければ主導権を握るスタイルを新監督ダニエル・ファルケのもとで確立しており、主力に怪我人が続出しなければ来季欧州での戦いに参加できる6位以内でのフィニッシュは可能だといえる(データは『SofaScore』より)。

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