2人のストライカー加入でシティに“新時代到来” リヴァプールとのコミュニティシールドで見えた今後の課題

9番と19番を背負う2人のストライカーが今後のシティを支えることになるか photo/Getty images

後半の3トップは全員が20代前半と未来ある並び

31日に行われたリヴァプール対マンチェスター・シティのコミュニティシールドは3-1でリヴァプールの勝利となった。近年のプレミアリーグをけん引するクラブ同士の戦いであり、22-23シーズンはまずリヴァプールが先勝を収めた。

敗れてしまったシティだが、今季初の公式戦となったリヴァプール戦ではいきなり変化を見せてくれた。それは攻撃の軸だ。昨季までは3トップ中央にフィル・フォーデンを置き、彼にはより攻撃を円滑にさせるために偽9番のタスクを与えている。だがリヴァプール戦では新加入のアーリング・ハーランドを3トップ中央に置き、偽9番のタスクを与えていない。最前線に構えるこれぞストライカーという立ち位置であり、ビルドアップに関与することはほぼなかった。

リヴァプール戦ではこの変更もあってか後方からのビルドアップが機能していない。最終ラインでは組み立てで強みを発揮するアイメリック・ラポルトが不在であり、代役のネイサン・アケはハイプレスの狙いどころにされていた。さらに偽9番をこなすフォーデンがいないことで攻撃が前進しなかった。サイドのジャック・グリーリッシュやリヤド・マフレズにはボールを届けられるが、そこからハーランドにパスは通らず、フルタイムでの出場もボールタッチは16回と少ない。

昨季は偽9番を採用することでビルドアップを活性化させていたシティだが、今季は純粋な9番を起用しており、組み立てでの工夫はより必要になる。ハーランドによりポストプレイを求めるのか、アケをはじめとする最終ラインに変化を加えるのかは分からないが、今後の注目ポイントとなる。

解決策となりそうなのが、後半に見られたフィル・フォーデンとフリアン・アルバレスの投入だ。フォーデンはジャック・グリーリッシュに代わって左に、アルバレスはリヤド・マフレズに代わって右に入った。彼らと前任者の違いはボールを受ける位置だ。グリーリッシュやマフレズといったドリブラーは大外で受けるが、フォーデンとアルバレスは外でも中でも受けることができ、ポジショニングでビルドアップの出口を作ることができる。どちらも流動的であり、プレイのバリエーションが豊富だ。またアルバレスはハーランドの下のポジションいわゆるシャドーでプレイする時間もあり、彼がハーランドの代わりにビルドアップを支え、ハーランドにはフィニッシュに専念させる考えなのかもしれない。

終盤にはハーランドとアルバレスが並ぶ[4-4-2]を見せるなど、変化が見られたペップ・シティ。現在は偽9番から純粋な9番を置くサッカーへの移行段階であり、今後はどんな試合を見せてくれるのだろうか(データは『WhoScored.com』より)。

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