オーストラリアはもう日本のライバルにならないのか U-23世代の逸材にかかる期待

シュツットガルトで成長してきたクオル photo/Getty Images

W杯に招集される可能性も

オーストラリア代表といえば、以前は日本にとっての強烈なライバルといった印象だった。因縁が始まったのは2006年のワールドカップ・ドイツ大会で敗れた時からか。ティム・ケイヒル、ハリー・キューウェル、マーク・ビドゥカなど、当時のオーストラリアには厄介な実力者が揃っていた。

しかし、オーストラリアの戦力は明らかに落ちている。今年のカタール大会は大陸間プレイオフの末に何とか出場を決めたが、アジア最終予選ではサウジアラビアと日本にかなりの差をつけられてしまった。

これとまったく同じ結果だったのが4年前のロシア大会へ向けたアジア最終予選で、この時も日本、サウジアラビア、オーストラリアの3国はグループBで同居。結果は首位が日本、2位がサウジアラビア、オーストラリアは3位だった。オーストラリアにとって日本とサウジアラビアは超えられない壁となりつつある。

今年のU-23アジアカップもそうだ。6月からウズベキスタンで開催された同大会でU-23オーストラリアは順調に勝ち進んだが、準決勝ではサウジアラビアに0-2で敗北。その後の3位決定戦では日本に0-3のスコアで敗れている。世代が違うとはいえ、サウジアラビアと日本にこう何度もやられるのは問題だろう。苦手意識のようなものが芽生えてきても不思議はない。

ただ、期待のタレントはいる。同大会で1ゴール1アシストを記録した21歳のFWアルー・クオルだ。ドイツ2部のザントハウゼンでプレイするクオルについて、『ESPN』は今年のカタール大会でA代表に招集される可能性があると見ている。まだ欧州で目立った実績を残しているわけではないが、上手く成長すれば日本にとって危険なライバルになる可能性もある。

4年前のロシア大会では当時19歳だったFWダニエル・アルザニを招集しており、アルザニは同年にマンチェスター・シティと契約を結ぶなど当時は話題を呼んだ。しかし、アルザニはセルティックやユトレヒトへのレンタル移籍で結果を残せず、現在はA代表からも漏れている。

クオルには同じ道を避けてほしいところだが、ここからアジアを代表するアタッカーへ成長していけるのか。日本としてもオーストラリア戦は貴重な腕試しの場だっただけに、このまま実力が落ち続けるとすれば残念だ。

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