ボルシアMGが評価した板倉滉のボランチとしての才能 日本代表DFはこれから“中盤かCB”どちらで勝負するべきか

ボルシアMGには中盤の戦力として獲得された板倉滉 photo/Getty images

どちらもハイレベルでこなすことができる

多くの日本代表がこの夏の移籍市場で所属クラブを変えているが、ボルシアMG行きを決めた板倉滉もその一人だ。川崎フロンターレからマンチェスター・シティに引き抜かれた逸材で、フローニンヘン、シャルケへのレンタルを経て先日ボルシアMGへの完全移籍が発表された。

「コウはスピードと高い戦術理解度を持つ選手で、6番(ボランチ)を含む様々なポジションでプレイできる」

板倉を公式ホームページでこのように評価したのはボルシアMGのスポーツディレクターであるローランド・ビルクス氏だ。
ここで気になるのはビルクス氏が注目した板倉のポジションだ。シャルケや日本代表ではセンターバックとして起用されている同選手だが、このコメントを見る限り中盤で起用されると予想できる。シャルケや日本代表でも中盤として起用されることはあったが、今後はそれがスタンダードとなるのか。

日本代表でもこれからは板倉を中盤の選手として考えるべきか。ワールドカップ・カタール大会までにその変更を行うのは難しいかもしれないが、その後であれば十分に可能だろう。186cmのサイズは魅力的であり、攻撃の前進、ボール奪取とどの能力も高水準だ。現状日本のボランチで180cmあるのは田中碧のみであり、日本では珍しい大型ボランチとして重宝することになるだろう。

板倉が一つポジションを上げたことでセンターバックではさらなるサバイバルが行われることになる。近年このポジションは人材が溢れかえっており、日本代表に選ばれていない海外組であればニームの植田直通やロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズの町田浩樹、コルトレイクの渡辺剛、グラスホッパーの瀬古歩夢がいる。国内であれば横浜F・マリノスの角田涼太朗や名古屋グランパスの藤井陽也ら若手も育ってきており、困ることはない。

冨安健洋、吉田麻也が起用できなかったアジア最終予選の終盤でチャンスを掴んだ板倉。そこからの飛躍は素晴らしく、所属クラブではブンデスリーガ行きを決めた。勢いに乗っている選手であり、ボルシアMGでの活躍にも期待だ。

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