予想超える《133分に1ゴール》の衝撃 バルサで不思議な注目集めたL・デ・ヨングの1年

バルサで強烈インパクト残したデ・ヨング photo/Getty Images

短時間で結果残すスーパーサブとして大人気

クラブで出場機会を失いながら、評価が上がっていく選手というのも珍しいか。

今季不思議な形で注目を集めたのがバルセロナFWルーク・デ・ヨング(31)だ。

バルセロナは昨夏にセビージャからデ・ヨングをレンタルで加えたのだが、この補強に明確な意図があったかは疑わしい。デ・ヨングの出番は序盤からなかなか増えず、今冬にはピエール・エメリク・オバメヤンやフェラン・トーレスら実力派アタッカーまで加わった。この時点でデ・ヨングの序列はかなり下がってしまった。
だが、デ・ヨングは状況が複雑になったはずの年明けからギアを上げてきた。スタメン出場の機会は少なかったのだが、超短時間で結果を残すスーパーサブとしてサポーターのハートを掴むことに成功したのだ。

年明けから見ていくと、2月13日のエスパニョール戦では出場2分で1ゴール、2月27日のアスレティック・ビルバオ戦では出場4分で1ゴール、4月10日のレバンテ戦では出場6分で1ゴールと、実に素早い仕事ぶりだ。

デ・ヨングのゴールで助けられたゲームもあり、デ・ヨングの評価は上昇。188cmのサイズを活かした空中戦も武器の1つで、バルセロナサポーターの中には新シーズンも残ってほしいと考える人も少なくないはず。

今季は全コンペティション合わせて936分間のプレイに留まったが、それで7ゴール。133分に1点のペースでネットを揺らしていたことになり、その得点力は見事だ。スペイン『as』はメキシコのトルーカ、オランダの古巣PSVに加えてトルコのベシクタシュもデ・ヨングに関心を寄せていると伝えており、バルセロナでの1シーズンで評価は上昇したと言える。

オランダ代表メンバーに入ることも可能なはずで、デ・ヨングが新シーズンもこの流れを継続できるのか注目だ。

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