早くもフェルナンジーニョの後釜確保へ シティ行きに合意したカルヴィン・フィリップスはチームに何をもたらすか

マンチェスター・シティ行きに合意したようだ photo/Getty images

合意したようだ

英『90min』によるとリーズ・ユナイテッドのMFカルヴィン・フィリップスのマンチェスター・シティ行きが決まったようだ。総額4500万ポンド(日本円にして約74億円)の取引であり、そのうち300万ポンドがボーナスとなるという。先日、獲得の噂が挙がったビーレフェルトのGKシュテファン・オルテガとも合意に至ったと移籍市場に精通しているファブリシオ・ロマーノ氏が伝えており、今年の夏は動きが非常にスムーズだ。残りの獲得候補はブライトンのDFマルク・ククレジャのみであり、続報を待ちたい。

フィリップスはフェルナンジーニョが抜けた穴を埋める存在として獲得されたといえる。高いレベルでアンカーをこなせる選手であり、イングランド代表にも選ばれている実力者だ。26歳とこれからに期待でき、その選手を4500万ポンドで獲得できたのはお買い得だといえる。

起用ポジションはアンカーになるだろう。ロドリとポジションが被ることになるが、リーグ戦、FAカップ、カラバオカップ、CLと4つのコンペティションを戦うことを考えれば両者ともに出場機会はあるといえる。また11月にはワールドカップ・カタール大会が開催されることになり、例年よりも疲労が溜まった状態で後半戦に臨むことになると予想される。とくに後半戦はCLの決勝トーナメントが始まる時期であり、そこでチームの中心部となるアンカーのクオリティを落とさずに済むのは大きい。
チーム加入後はまずロドリがファーストチョイスでフィリップスが2番手となるが、その序列が1年そのままになることはないだろう。ロドリは昨季素晴らしいパフォーマンスを披露したが、フィリップスはスペイン代表MFに匹敵するものを持っている。展開力、ボール奪取力共にハイレベルであり、チームに競争力をもたらすことができる。

アンカーの一つ前のポジションであるインサイドハーフで起用できる点は評価が高い。ロドリに比べ機動力があり、ボックス外から放たれるミドルシュートは大きな武器だ。またダブルボランチとして横並びになる可能性もあり、ジョゼップ・グアルディオラ監督は彼らをどのように起用するのか。

W杯もあって例年よりもハードになりそうな22-23シーズン。シティはプレミア3連覇がかかっているシーズンであり、大型補強がどのようにチームを助けるのか注目だ。

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