セルヒオ・アグエロの後継者としてマンチェスター・シティにやってきたガブリエウ・ジェズス。プレミア2年目から13ゴールを記録するなどすぐにチームにフィットした実力者であり、これまで236試合で95ゴールを決めている。しかしチームの戦術やアーリング・ハーランドの獲得もあってチーム内での序列が下がっており、次の移籍市場での放出が噂されている。
プレミア内であればアーセナルやチェルシー、トッテナムが興味を示している。有力候補はアーセナルで、シティでコーチをしていたミケル・アルテタの存在も大きいといえる。またアーセナルはアレクサンドル・ラカゼットが退団したことで前線の枠が空いており、プレイタイムを確保できる可能性が高い。
西『MARCA』ではレアル・マドリードがその争奪戦に参加したと伝えている。レアルの前線はマリアーノ・ディアスやルカ・ヨビッチらが戦力外に近い扱いであり、次の移籍市場で売却される可能性があるようだ。そうなった際に前線のバックアッパーがおらず、ジェズスに目を付けたという。懸念点としてはEU圏外枠で、現在はヴィニシウス・ジュニオールをはじめとしたブラジル代表3選手で3枠が埋まってしまっている。ヴィニシウスが取得に近づいているという報道もあったが進展はなく、話が進まなければジェズスは獲得できない。
これまではプレミアのクラブがジェズスを狙っていたが、ここにきてレアルまで興味を示し始めた。移籍金は5000万ユーロ(日本円にして約70億円)と少し高額だが、ジェズスの万能性に魅力を感じているのだろう。
ストライカーとしてシティにやってきたが、現在は右ウイングとして起用される回数が増えてきたジェズス。右サイドでは単独での突破力のなさは目立つが、高精度のクロスや裏への抜け出しと武器が多く、献身的な守備でそのサイドの強度を高めることができる。クロスを武器にリーグ戦では8アシストを記録しており、これはケビン・デ・ブライネに並ぶ数字だ。
シティでは起用されることが減ったセンターフォワードだが使われれば悪くない働きを見せる。175cmとサイズはないが屈強なプレミアDFをも背負える体の強さを持っており、得点力もある。ディフェンスラインの裏を取るオフザボールの動きも素晴らしく、シティでなければより重宝されている選手だ。
シティでは地位を確立することはできなかったが、夏の移籍市場では人気銘柄となりそうなジェズス。非常に優秀な選手であり、来季はどこのクラブでプレイするのだろうか。