セービングとビルドアップでの貢献度を両立させる現代型GK ジュビロ磐田を最後尾から支える苦労人・三浦龍輝の貢献度

ジュビロ磐田を最後尾から支える三浦龍輝 photo/Getty images

素晴らしいGKだ

3季ぶりとなるJ1リーグを舞台に戦っているジュビロ磐田。直近2試合で勝てておらず、29日のホーム横浜F・マリノス戦でも0-2と敗れてしまい、3戦勝ちがない苦しい状況だ。15位と降格圏までギリギリのところで踏みとどまっており、次節サガン鳥栖戦では何が何でも勝ち点が欲しい。

そんな磐田で輝きを放っている人物がいる。守護神の三浦龍輝だ。柏レイソルでJリーグ入りするも、出場機会は得られず長野パルセイロに向かった三浦。2017年から現所属の磐田に在籍しており、昨季J2で37試合に出場するなど大きく飛躍。今季も続けて守護神を任されており、最後尾からチームを支えている。

三浦のスタイルは現代的なGKそのものだ。ビルドアップ面ではショートパス、ロングパスを巧みに使い分け、攻撃を操る。守備面では素晴らしい反射神経の持ち主であり、ビッグセーブで相手に流れを渡さない。

現時点でのセーブ数51回はリーグで2番目の数字であり、ボックス内からのセーブ数34回はリーグトップの数字だ。F・マリノス戦では残念ながら1セーブに終わってしまったが、このセービング力は素晴らしい。

F・マリノス戦で感じた三浦の強みはリスタートの速さだ。スローイング、パントキックが正確で前線でフリーの選手を見つけるとピンポイントでパスを供給する。F・マリノス戦では相手が人数をかけた攻撃に対して素早く三浦がリスタートすることで敵陣に侵入することに成功している。

30歳と若い選手ではないが、チームのスタイルにあったGK像を見つけた三浦。ビルドアップに特長がある現代的GKはどうしてもセービングに不安がある選手もいるが、三浦は両立できており、今後もチームを支える守護神として活躍に期待だ(データは『SofaScore』より)。

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