チェルシーが失敗したルカクの導入 同じく“純粋な9番”を獲得したシティはハーランドに偽9番を落とし込める?

ドイツ最高のストライカー、ハーランドが来季プレミアに挑戦する photo/Getty images

プレミア3強の共通点は偽9番にある

チェルシーは今季調子を落としたが、シーズン前はチェルシー、マンチェスター・シティ、リヴァプールの3強と呼ばれていた。が、シーズン途中でチェルシーにけが人が続出。その後はシティ、リヴァプールの2強状態となっている。

彼らに共通する点はいくつかあるのだが、一つはストライカーのタスクの多さだろう。ただ中央にとどまって点を取る選手ではなく、より流動的にポジションを変更できる偽9番の仕事ができる選手が起用されている。最近であればサディオ・マネのCF起用がまさにそれで、チームにフィットしたことで今では一つのオプションとなっている。

逆にロメル・ルカクがチェルシーに馴染めなかったのはこのタスクの多さに馴染めなかったからだといえる。動きが少なく、ルカクでは前線に流動性が生まれない。そのため、攻撃が停滞してしまい、攻撃が機能不全に陥ってしまう。

シティは以前から偽9番を攻撃の軸としてきたが、ボルシア・ドルトムントから純粋な9番であるアーリング・ハーランドを獲得した。そのため、フォーデンがCFで起用される回数は減ることになり、ハーランドが3トップの中央に配置されることが増えるだろう。

フォーデンほどとはいわないが、ハーランドにも偽9番のタスクを求められることが予想される。高さのある選手であり、シティが苦手とする自陣に引く守備に高さで対抗できる選手だが、プレミアでは彼よりも大きな屈強なDFはいる。また、高さでは勝っていても、複数人にマークされれば簡単にプレイすることは難しく、動き出しから敵陣でスペースを見つける現在の崩しが継続されるはずだ。ハーランドはオフザボールに長けたストライカーだが、それはゴールを取るための動きであり、ボックス内にスペースを作る動き出しとは異なる。シティではフォーデンやハフェルツが得意とするスペースを生み出す動き出しが必要になる。

チェルシーが純粋な9番であるルカクを獲得し失敗している。ハーランドとルカクとは全く同じではないが、タイプでいえば純粋な9番である。そのため、チームへのスタイルにフィットするには時間がかかることが予想されるが、どのようなスタートを切るのだろうか。

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