残留の立役者は“英雄”となった遠藤航 バイエルンに続き好調ケルンから勝ち点を奪うシュツットガルトの粘り強さ

キャプテンという重圧を背負いながらチームを残留に導いた遠藤航 photo/Getty images

まさに奇跡だ

た。見ものだったのは残留争いだ。シュツットガルトとヘルタ・ベルリンの2クラブが争っていたが、シュツットガルトが勝利し、ヘルタが敗れたことで順位が逆転。シュツットガルトが最後の最後で残留を決めた。16位に転落したヘルタは降格プレイオフを戦うことになる。

そんなドラマを起こしたのが、シュツットガルトに所属する遠藤航と伊藤洋輝の2人だ。遠藤はキャプテンとして伊藤は新加入組として今季を迎えており、両者ともに主力として活躍している。

まず仕事をしたのは遠藤だ。遠藤のロングボールに反応した味方がボックス内で倒され、PKを獲得。キッカーのサーシャ・カライジッチが外してしまうが、その流れから獲得したコーナーキックを2mあるカライジッチがヘディングで合わせ、先制に成功する。シュツットガルトの開始直後からの勢いのある前のめりな姿勢が相手を圧倒し、貴重な先制ゴールを生んだ。

そして後半アディショナルタイムでは遠藤、伊藤の2人の日本人が大仕事を成し遂げた。味方が左サイドで上手くコーナーキックのチャンスを得ると、ニアサイドで伊藤がそらし、最後は遠藤がヘディングで押し込んで劇的な逆転弾を沈めている。試合終了の笛と同時にシュツットガルトのホームであるメルセデス・ベンツ・アレーナに集まったサポーターがピッチになだれ込み、スタジアムは歓喜の渦に包まれた。この結果シュツットガルトは降格回避に成功し、22-23シーズンも1部で戦うことになる。

この結果を支えたのは遠藤、伊藤の2人で間違いない。ゴールに関わったのもそうだが、遠藤は中盤でダイナミックに動き回り攻守に躍動している。リーグ戦では今季最もシュツットガルトでプレイした選手になっており、4ゴール2アシストと数字も十分に残した。

伊藤は今季のサプライズだ。当初はBチームからのスタートだったが、3バックの左でポジションを得ると、29試合に出場することになった。186cmの高さと左足から放たれる高精度のパスは魅力的であり、一気に世界で通用する選手になった。6月の日本代表入りも期待されており、楽しみな若手だ。

独『Kicker』でも劇的な残留として称賛している。特にキャプテンの遠藤は英雄になったと絶賛しており、この逆転劇に注目している。

ドイツ王者バイエルン・ミュンヘンに引き分け、今季7位と好調だったケルンに勝って、最後の2試合で勝ち点4を稼いだシュツットガルト。粘り強さはさすがであり、その中心に日本人がいるのもなんとも誇らしい。チェイス・アンリも今後この輪に加わることになっており、楽しみなチームとなりそうだ。

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