今季終了後に退団か
開幕当初はスターティングメンバーに名を連ね、ルチアーノ・スパレッティ体制では正守護神の座を掴んだかのようにも思われた。しかし、蓋を開けてみればここまでチームが消化したリーグ戦35試合のうち、彼が出場したのは僅か6試合。はたして、現行契約満了も1年後に迫った今夏、彼はチームを去ることとなってしまうのだろうか。
現在、そんな難しい状況に立たされているのはナポリのGKアレックス・メレトだ。昨季はポジションを争うダビド・オスピナと出場機会を分け合う形でそれなりの出番を得ていた同選手だが、今季のチームでは完全にオスピナが正守護神へと定着。その影響でここまでのメレトはリーグ戦でベンチを温める時間が長くなっている。
加えて、メレトはオスピナがインフルエンザで欠場した際に巡ってきたチャンスを活かすこともできなかった。現地時間4月24日に行われたセリエA第34節のエンポリ戦にて、彼は2-1と1点リードで迎えた83分に自身のミスで痛恨の同点ゴールを献上。その後エンポリに逆転ゴールも許し、最終的にナポリは2-3で敗戦を喫することとなってしまった。ビルドアップ時のミスということもあり、これで足元の技術に秀でたオスピナとの差は改めて明らかになってしまったと言っていい。
その影響もあり、現在メレトはシーズン終了後の放出が濃厚となっている。伊『Gaztta dello Sport』によると、かねてより今季終了後にメレトをどう扱うか決めかねていたというナポリだが、このミスを見てクラブ上層部は売却を決断した様子。控えGKの後釜にはアタランタのU-21イタリア代表GKマルコ・カルネセッキ(21)の獲得に動いていると同メディアは伝えている。
開幕直後はポジションを手中に収めていたものの、現在はナポリで居場所を失いつつあるメレト。優れたセービング能力には定評があるだけに復活を期待したいが、はたして25歳の運命やいかに。