「ロンドンが彼の良さを引き出している?」 ミスターEL・鎌田大地が相性の良い地でゴールを決めフランクフルトが先勝

バルセロナ戦に続いてウェストハム戦でも結果を残した鎌田大地 photo/Getty images

自身2点目を決めるチャンスもあった

29日に行われたEL準決勝1stレグ、ウェストハム対フランクフルトの一戦は1-2でアウェイチームが勝利を挙げている。まずは先勝を収めたフランクフルトで、輝きを放ったのが日本代表のMF鎌田大地である。

この試合でも鎌田は[3-4-3]の前線シャドーの一角に入っており、ライン間やフリーで受けられるポジションを見つけるのが上手く、ボールの収めどころとして機能していた。特にこのゲームではフランクフルトのビルドアップに対し、ウェストハムはハイプレスを仕掛けており、そこで収まる鎌田は非常に頼もしい。

ボールを受けてからもすぐに前を向ける鎌田はウェストハム側からすれば厄介な存在に違いない。プレッシャーを受けても焦らず前進できる鎌田の推進力は非常に貴重であり、アンスガー・クナウフのゴールをアシストしたラファエル・サントス・ボレにボールを届けたのは鎌田である。2ゴール目の場面でも一瞬の動き出しでウェストハムのDFを置き去りにしており、鎌田の強みが出たゲームとなった。79分の場面でもゴールのチャンスがあり、鎌田のシュートは右ポストをたたくことになったが、抜け出しの質、ボールをすぐに収められるスキルの高さは十分に伝わってきた。

もちろん、SNS上では鎌田を称賛する声が多い。「歴史に名を刻んだ」「ウェストハム相手にゴールはすごい」と高く評価されており、「ロンドンが鎌田の良さを引き出しているのか?」という声も。実は鎌田はウェストハムが本拠地とするロンドンで大活躍するのはこれが初めてではなく、1度目は19-20シーズンのELグループステージで同じくロンドンを本拠地とするアーセナル相手に2ゴールを決め、当時チームを指揮していたウナイ・エメリ監督を解任に追い込むほどの活躍を見せている。こういった背景もあっての意見だろうが、たしかにそう思えてしまうほど鎌田のパフォーマンスは良かった。

リーグ戦では29試合で4ゴール2アシスト、ELでは11試合で5ゴール1アシストと大会との相性がいい鎌田。この数字は非常に頼もしく、5月6日の2ndレグでも活躍に期待したい。

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