C・ロナウド抜けながらもここ5年で“最強のレアル”完成 いざ2016-17シーズンの勝ち点93へ

優勝へ近づくレアル photo/Getty Images

想像を上回る強力チームが完成した

今季のリーガ・エスパニョーラも残すところあと5試合。優勝へ王手をかけるレアル・マドリードは、どこまで勝ち点を伸ばせるだろうか。

ここまでレアルは24勝6分3敗の成績で勝ち点78を稼いでいるが、これと非常に良く似たシーズンだったのがジネディーヌ・ジダン率いる2016-17シーズンのチームだ。

当時も33試合を消化した段階でまったく同じ成績で、残りの5試合を全勝で駆け抜けて最終的には勝ち点93でフィニッシュした。2010年以降のレアルでは、この勝ち点はジョゼ・モウリーニョ率いる2011-12シーズンに次ぐハイスコアである(当時は勝ち点100達成)。
2016-17シーズンのチームはリーグ戦で106ゴールも記録しており、対して今季は69ゴール。やはりクリスティアーノ・ロナウドの存在が大きく、攻撃力ではグレードダウンしたと言える。

しかし失点数は当時が41点あったのに対し、今季はここまで29点に抑えている。当時ほどの勢いは感じられないが、そのぶん経験を積んだベテラン勢を中心に粘り強い戦いが出来ている印象だ。

ちなみに当時はチャンピオンズリーグも制しており、今季もベスト4に残っている。サポーターは本当に2016-17シーズンそっくりの再現を期待していることだろう。

ロナウドが退団し、代わりに7番を託したエデン・アザールも怪我続き。昨夏も攻撃陣を十分に補強できなかったにも関わらず、ここまで成績を上げてきた指揮官カルロ・アンチェロッティの手腕は高く評価されるべきだろう。

2016-17シーズンと同じリーグ戦とチャンピオンズリーグのダブルを達成できるのか。スペイン『MARCA』はリーグ制覇を果たした2019-20シーズンを含めて現在のチームを過去5年で最強のレアルと評価しており、おそらくはサポーターの想像を超える充実のシーズンとなっているに違いない。

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