好調ベティスを後方から支える香川真司の元同僚マルク・バルトラ ドルトムント在籍時以来となるカップ戦タイトル獲得なるか

バルトラは決して順風満帆なキャリアを歩んだわけではない photo/Getty Images

マヌエル・ペジェグリーニ監督率いるレアル・ベティスは快進撃を見せている

現在ラ・リーガで5位に位置するレアル・ベティスはカップ戦でも好調を維持している。ヨーロッパリーグでは先日惜しくもアイントラハト・フランクフルトに敗れ、敗退してしまったものの、国内カップ戦のコパ・デル・レイでは決勝まで勝ち進み、タイトルをかけて23日にバレンシアと対戦する。

そんな好調なチームを後方から支えているのが、センターバックのマルク・バルトラだ。ドルトムント在籍時に香川真司と同僚だったことから、彼に馴染みのある日本人も多いかもしれない。

スペイン『AS』によれば、バルトラが国内カップ戦の決勝に進むのは5回目。バルセロナ時代にコパ・デル・レイ決勝を3度経験し、そのうち2度優勝したが、試合に出場したのは優勝を逃した2014年の試合のみ。ドルトムント時代には2017年のDFBポカールで決勝戦に進出。バルトラはこの試合に先発し、ようやく自身が出場した試合で優勝を経験することができた。

カップ戦の決勝を5回も経験できる選手はなかなかいないが、バルトラは決して順風満帆なサッカー人生を送ってきたわけではない。ユース時代から所属していたバルセロナには2016年まで所属したものの、トップチームで主力として定着することはできず。移籍したドルトムントでは移動中のチームバスが爆破され、手首を骨折。死の恐怖を感じる事件に巻き込まれることもあった。

レアル・ベティスに移籍後は怪我の問題も多く、2020年には胆のうに関する病気にかかり体重の減少に悩まされたことを明かした。それらがすべて解決した今シーズンはリーグ戦20試合に出場。マヌエル・ペジェグリーニ監督の信頼を掴んでいる。

バルセロナやドルトムントといった、ビッグクラブでないチームで初めて決勝を迎えるバルトラ。彼はスペイン『MARCA』のインタビューに「ベティスでタイトルを獲ることは、もっと価値があり、もっとメリットがあるはず」と答えている。4年間在籍し、愛着が湧いているクラブのためにも、さまざまな困難を乗り越えてきたバルトラ自身のためにも、目の前までやってきているタイトル獲得のチャンスを逃さないでほしいものだ。

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