トルコで再びそのキャリアに火がついた ミランにもいた元イタリア代表MFが送る充実の時間

今季前半戦はファティ・カラギュムリュクSKで得点を量産していたベルトラッチ(現在の所属はカイセリスポル) photo/Getty Images

今季は前半戦だけで8ゴール奪う活躍

以前までは浮き沈みの激しいキャリアを送っていた男だが、彼はついに安住の地を見つけたのだろうか。かつてACミランなどでもプレイした元イタリア代表MFアンドレア・ベルトラッチ(31)が、2021-22シーズンにトルコで印象的なパフォーマンスを披露している。

ASローマやジェノアなどを経て、2015年夏から4年間ミランに在籍した経験のあるベルトラッチ。加入初年度こそ公式戦30試合に出場して好スタートを切ったものの、そこから彼のロッソネリにおけるキャリアは1年ごとに活躍と停滞を繰り返す不安定なものに。2年目の16-17シーズンは怪我で前半戦を棒に振り、翌17-18シーズンはレンタル先のジェノアで復活。そして、ミラン最終年となった18-19シーズンはジェンナーロ・ガットゥーゾ監督(当時)の構想から外れ、リーグ戦での出場はゼロ。シーズン終了後に退団となるまで、ベルトラッチは評価の難しいキャリアを送っていたと言っていい。

しかし、31歳を迎えた今、ベルトラッチはトルコで復活の兆しを見せている。昨年1月にファティ・カラギュムリュクSKに加入すると、2021-22シーズンはMFながら前半戦だけで8ゴールを挙げる活躍を披露。後半戦からプレイするクラブをカイセリスポルに移しても、同選手は中盤の主力として変わらぬ存在感を見せつけている。移籍後はまだ無得点だが、データサイト『SofaScore』による1試合平均採点がチーム2位の「7.08」を記録していることからもその好調ぶりは窺い知ることができるだろう。
そんなトルコでの生活に関しては本人も満足しているようで、伊『Gazzetta dello Sport』のインタビューでは「トルコでの時間には満足している。ここで僕は生まれ変わったんだ。唯一残念なことといえば、クラブハウスでの食事に美味しいパスタがないことくらいかな」と余裕のあるコメントを残している。今年1月には31歳を迎えたベルトラッチだが、彼のキャリアはここから再び火がついていくこととなるのだろうか。トルコで充実した日々を送る元イタリア代表MFの活躍からは今後も目が離せそうにない。

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