今季ドイツで一気に開花した“万能アタッカー” 43試合出場で30G18A記録するエンクンクの脅威

アタランタ戦でも2ゴールの活躍を見せたエンクンク photo/Getty Images

フランス代表MFの勢いが止まらない

昨季まではチャンスメイカーのイメージも強かった。しかし、ブンデスリーガでプレイする24歳のアタッカーは今季“ストライカー”としても大きく成長を果たしている。2021-22シーズン、ドイツで大変身を遂げたのはRBライプツィヒのフランス代表MFクリストファー・エンクンクだ。

2019年夏にパリ・サンジェルマンからライプツィヒへと加入し、今季で移籍3シーズン目を迎えたエンクンク。昨季までの2シーズンにおける成績は18-19シーズンが5ゴール16アシスト、そして19-20シーズンが7ゴール11アシストというものだった。こういった数字を残していたこともあって、彼にチャンスメイカーというイメージを持っていた人も多かったことだろう。実際、昨季までの彼は味方のゴールをお膳立てするプレイにキラリと光るものを感じさせる場面が多かった。

しかし、今季のエンクンクは突如として類まれなる得点能力も発揮する“万能アタッカー”へと進化を遂げている。2021-22シーズン、ここまでの同選手は出場した公式戦43試合で30ゴール18アシストという圧倒的な成績を記録中。以前まではサイドを切り裂いて高精度クロスを供給する選択肢を取ることも多かったが、現在の彼は自らが中央へと侵入してフィニッシュに絡むシーンも激増しているのだ。
そして、現地時間14日に行われたヨーロッパリーグのアタランタ戦でも2得点を記録したエンクンク。その活躍ぶりには独『Spox』も「新たなモンスター誕生」との称賛を送っており、昨今の彼はもう手が付けられない存在になったと言っても過言ではないだろう。

その成長から、今夏にはマンチェスター・ユナイテッドをはじめとして複数のビッグクラブが獲得に動くとされているエンクンク。はたして、今季ライプツィヒで一気にそのマルチな才能を開花させた男は、これからサッカー界でどこまで大きな影響力を持つアタッカーとなっていくのだろうか。新たな怪物の成長からは今後も目が離せない。

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