若い選手たちにとって1つの目標となるのが、欧州5大リーグのトップクラブでプレイすることだ。リーグ制覇はもちろん、チャンピオンズリーグでも上位を狙えるクラブでプレイするのは多くのサッカー選手が描く夢と言える。
今夏もその夢に向かって羽ばたく者たちが出てくるだろう。5大リーグより注目を集めている若手が数多く控えているのだ。
1.チャールズ・デ・ケテラエル(クラブ・ブルージュ/MF/21歳)
ベルギー黄金世代を引き継ぐ者の1人としてチャールズ・デ・ケテラエルにかかる期待は大きい。すでにベルギー代表でもプレイしており、攻撃的MFから最前線までこなすサッカーセンスの高さを備える。今季リーグ戦では14得点7アシストの成績を残しており、ベルギー国内リーグでは1、2を争う若手だ。
英『FourFourTwo』は192cmのサイズを誇る大型チャンスメイカーのチャールズ・デ・ケテラエルを「Newケビン・デ・ブライネ」と表現しており、現在はニューカッスルやレスター・シティ、トッテナムなどイングランド方面からの関心が噂されている。
2.アダム・フロジェク(スパルタ・プラハ/FW/19歳)
チェコサッカー界の未来と呼べるのがフロジェクだ。同国の期待は大きく、昨夏のEURO2020でも10代のフロジェクを途中出場から4試合に起用していた。188cmのサイズを持ちながら、左サイドを中心に仕掛ける細かい技術も備える。
今季国内リーグでは7得点12アシストと活躍しており、リヴァプールといったメガクラブからの関心も聞こえてくる。それだけの逸材と評価されており、争奪戦は避けられないか。
3.ディオゴ・コスタ(FCポルト/GK/22歳)
ジエゴ・コスタではなく、ディオゴ・コスタだ。22歳の若さで国内の名門FCポルトの守護神になっているコスタは、今季リーグ戦で28試合に出場。ヨーロッパリーグも経験しており、ポルトガル代表でも2試合だけワールドカップ欧州予選をこなしている。
ポルトガル代表ではベテランのルイ・パトリシオ、今季ウォルバーハンプトンでブレイクしているジョゼ・サと優秀なGKがいるが、コスタもそれに続きたい。5大リーグのビッグクラブとしても、22歳と若いGKは非常に魅力的だ。上手くいけば10年近くゴールマウスを任せることもでき、GK探しをしなくても良くなる。こちらも争奪戦候補か。
4.ノニ・マドゥエケ(PSV/20歳/FW)
こちらはすでに有名だ。今季は怪我もあって満足なシーズンにはなっていないが、3月に20歳を迎えたばかりのマドゥエケはエールディヴィジでもトップクラスのレフティーアタッカーとして評価を確立しつつある。
世代別イングランド代表でも活躍していて、A代表に入る日も近いはず。PSVでは日本代表MF堂安律とのポジション争いもあるが、若さを優先するならばマドゥエケの方が魅力的だ。
『FourFourTwo』はイングランドのレスター、ウェストハム、エヴァートンなどが興味を持っているものの、もっと大きいクラブに行けるかもしれないと期待をかける。まずは5大リーグの中堅クラブからチャレンジするのが賢明だが、一気にビッグクラブへステップアップするのか。
同じエールディヴィジではアヤックスのMFライアン・グラフェンベルフ、DFユリエン・ティンバーのオランダ代表コンビもステップアップが近いとされている。エールディヴィジは若手の登竜門ともいえる場所だが、そこでもこの3人は大きな注目を集める。