早熟で終わらなかった“ノルウェーの神童” 古巣関係者が証言する15歳時点での高すぎる完成度

順調に成長し、ここまでやってきたマルティン・ウーデゴー photo/Getty images

今では欠かせない存在になっている

若くして注目されながらも、期待通りにいかなかったサッカー選手は大勢いる。現在はトルコでプレイしているマリオ・バロテッリはまさにその典型であり、彼が順調に成長していればイタリア代表はストライカーに困っていなかっただろう。

それでも、努力を続け期待通りに大成した選手ももちろんいる。アーセナルでプレイするマルティン・ウーデゴーは順調にスーパースターへの道を歩んでいる。

母国ノルウェーのストレームスゴトセトで14歳の時にトップチームのトレーニングに参加するようになったウーデゴー。翌年にはトップチームデビューを飾り、2015年にスペインの強豪レアル・マドリードに移籍。ここではローン移籍を繰り返すなど、キャリアとして停滞期だったが、レアル・ソシエダやアーセナルで自身の実力を披露し、今季からアーセナルに完全移籍で加入している。

この判断は正解であり、アーセナルでは中盤として必要不可欠な存在に成長している。司令塔のようなパスセンスと汗かき役としての走力を兼ね備えた選手であり、今後アーセナルがタイトルを獲得することになればより評価を高めるだろう。

「彼が15歳の時にプレシーズンで私たちと一緒に戦ったことを覚えています。彼はハンガリーのクラブと対戦し、中盤でゲームを完全に支配していました。コーチや選手はみな、『今起きていることは生涯で2度と見られない。こんなことは2度と起こらない』と言っていたことを覚えています。彼は15歳ながら30歳のスーパースターのようにプレイしていました」

英『Mirror』にてストレームスゴトセトの最高責任者であるマグネ・ジョーダン・ニルセンはウーデゴーのデビュー当時のプレイを振り返っている。プレシーズンでの戦いとはいえ、欧州のサッカークラブであり、ある程度のレベルの中でウーデゴーは15歳にして完璧なパフォーマンスを見せていたようだ。また、当時からプレイに余裕があったようで、15歳ながらまるでベテランのように振舞っていたとも言われている。

ノルウェー時代から成長を続け、アーセナルでさらに開花したウーデゴー。彼の貢献度の高さはチームでも随一であり、今後の活躍にも期待したい。

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