チームの中心となるべき男が機能しない インテルを悩ませる“バレッラの不調”

バレッラには試合に出場し続けてきたことによる疲労が溜まっているのか photo/Getty Images

休みたくても休めない現状も

2021-22シーズンも終盤戦に入ろうかというなかで、セリエAの昨季王者には異変が生じている。はたして、ここのところ勝利を掴むことができていないインテルは、今後どのようにしてこの状況を打破していくのだろうか。

現地時間1日に行われたコッパ・イタリア準決勝1stレグでも、ACミランに0-0で引き分けたネッラズーリ。これで直近の公式戦5試合で勝利から遠ざかることになってしまった。自慢の攻撃力も鳴りを潜めており、近頃の彼らはすっかり勢いを失ってしまったと言っていいだろう。

はたして、その原因は何なのか。いくつか理由はあるはずだが、中盤でイタリア代表MFニコロ・バレッラの調子が上がらないことも大きく関係しているのだろう。チームの核として大車輪の活躍が期待される同選手だが、ここのところは少し大人しい印象が残る。ミラン戦でも65分で途中交代となっており、大きなインパクトは残すことができなかった。
おそらく、ここまでほぼフル回転で稼働してきた疲れもあるのだろう。ここまでチームがこなした37試合中33試合に先発出場しているバレッラ。勤続疲労というのは間違いなくあるはずだ。しかし、現在のインテルは今冬の移籍市場でMFステファノ・センシをサンプドリアに放出した影響もあって、なかなかバレッラを休ませることができずにいる状況となっている。アルトゥーロ・ビダルやロベルト・ガリアルディーニあたりが安定したパフォーマンスを披露することができればこの問題も解決するはずだが、はたしてどうなるか。

インテルで噴出するバレッラのパフォーマンス低下という大問題。これをどう解決していくのかについて、シーズン終盤戦にシモーネ・インザーギ監督はその手腕が問われることとなりそうだ。

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