失点が目立つF・マリノスが今季初のクリーンシート達成 ビッグセーブに組み立てと大忙しなGK高丘陽平の貢献度

ビッグセーブ連発でチームを救った高丘陽平 photo/Getty images

チームを助けた

ACLのための集中開催によって既にリーグ戦を4試合消化している横浜F・マリノス。戦績は2勝1分1敗とまずまずな成績であり、ゴール数も9点と現時点ではリーグトップの数字だ。しかし、そのぶん失点も多く、4試合で7点と昨季のような堅守は見られていない。

セレッソ大阪戦での2失点はセットプレイからであり、そこも要因の一つだが、現状では広大なスペースを守備陣でカバーするのが難しくなっている。特に1-3で敗戦となった柏レイソル戦は背後のスペースを何度も使われ、岩田智輝はそれを止めるためにレッドカードを提示されてしまっている。

2-0で勝利したヴィッセル神戸戦も背後のスペースを使われた。無失点で終えているが、ピンチのシーンは多く、背後の広大なスペースをカバーしてくれるチアゴ・マルチンス(ニューヨーク・シティへ移籍)の偉大さを痛感している。それでも、クリーンシートを達成できたのはGK高丘陽平の貢献が大きい。

2014年に横浜FCでトップチーム昇格すると、4年後の2018年にサガン鳥栖へ移籍。F・マリノス2年目となった昨季は33試合に出場して正GKの座を掴んでいる。今季も開幕からスタメンであり、後方からチームを支えている。

高丘の神戸戦での安心感は素晴らしかった。前半センターバックの實藤友紀が持ち上がったスペースを使われ、カウンターを受けるも武藤嘉紀のシュートをセーブする。その後もビッグセーブを連発し、最終的にセーブ数5回を記録している。

彼の貢献度はセービングだけではなく、ビルドアップでも強さを見せる。柏戦ではミスもあったが、正確なショートパス、ロングパスを供給でき、攻撃的なF・マリノスのサッカーに貢献している。

セービングとビルドアップを高いレベルで両立する高丘。まだ25歳と若い選手であり、代表チームでGKに足元の技術を求められるようになれば高丘の日本代表入りも十分に考えられる(データは『SofaScore』)より。

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