比較対象が世界最高の男だから評価が下がる チェルシーで苦しむ2ndGKケパに移籍のススメ

チェルシー移籍後はあまりいいことがないケパ photo/Getty images

悩み続けているケパ

今季はけが人の続出もあり、ビッグイヤーを獲得した昨季ほどの勢いはないチェルシー。それでも、カラバオカップは決勝まで進んでおり、リヴァプールと対戦した。

試合内容は非常に白熱したものとなり、延長含め120分の激闘でも決着はつかずPK戦に突入。両チームのフィールドプレイヤーは全員決め、リヴァプールの11人目であるGKクイヴィン・ケレハーも冷静にゴールネットを揺らしている。しかし、PK要員として終盤に投入されたケパ・アリサバラガが失敗してしまいタイトル獲得を逃した。

最後の最後に自身のミスでタイトルを逃したケパだが、来夏での移籍を希望しているようだ。英『90min』によればニューカッスルが興味を示しており、チェルシーは5000万ポンドのオファーがあれば受け入れるという。ニューカッスルは冬の移籍市場でもGKを探しており、マンチェスター・ユナイテッドのディーン・ヘンダーソンにも関心を寄せていたが、結局は獲得できていない。そのことからも来夏どちらかの選手にアプローチすると考えられている。

ケパとしてはこのタイミングで移籍するのがベストか。アスレティック・ビルバオから7160万ポンドでやってきたケパだが、移籍金に見合うパフォーマンスは見せられていない。エドゥアール・メンディにポジションを奪われてからは評価が下がり続けており、リヴァプール戦でのPK失敗は批判に拍車をかけることになった。彼から守護神の座を奪い返すのはほぼ不可能で、現在のメンディはアリソン・ベッカーやティボー・クルトワらを上回るほどのパフォーマンスを見せる選手だ。比較されればネガティブな意見が出てしまうのは仕方がない。

世界最高のGKが比較対象でなくなればケパも十分に評価の高い選手だ。セービング、ビルドアップ、カバーリングと高水準なものを持っており、ニューカッスルでも十分にやれるだろう。出場機会を得られることになればスペイン代表での地位復活も考えられ、移籍が彼の転機となればよいが。

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