夏のビッグクラブ行きも現実味を帯びてきた ドイツの堅守軍団で育つ最終ラインの次世代タレント

今季終了後のステップアップが噂されているシュロッターベック photo/Getty Images

「移籍の可能性もある」

2022年夏の移籍市場にて、中堅クラブから一人の若者がステップアップを果たしていくのだろうか。今はまだそれほど知名度があるわけではない。しかし、これからじわじわとマーケットで人気が高まっていきそうなのはフライブルクに所属するDFニコ・シュロッターベック(22)だ。

2021-22シーズンはここまで21試合に出場し、現時点でブンデスリーガ最少タイとなる失点数(26点)を誇るフライブルク守備陣の中心として機能しているシュロッターベック。そんな同選手には、夏の移籍市場におけるビッグクラブへのステップアップが噂されている状況だ。独『Sport 1』によると、現在はバイエルン・ミュンヘンやドルトムントといったクラブが彼の獲得に関心を示しており、他の4大リーグクラブもその動向は注視している状況のようだ。そんなシュロッターベックだが、いったい彼の何が多くのクラブの関心を惹きつけているのだろうか。

やはり、評価されているのはその守備性能だろう。データサイト『SofaScore』によると、今季ここまでのリーグ戦で同選手が記録しているタックル数(44回:リーグDF中3位)や地上戦勝利数(87回:同5位)、空中戦勝利数(75回:同2位)はいずれもリーグ屈指の数字を叩き出している。地上戦でも空中戦でも華麗に立ち回れるCBとあって、人気が出るのは当然と言えるか。
加えて、そんなシュロッターベックに関してはフライブルクの首脳陣も売却にオープンな姿勢を見せている。『Sport 1』によると、先日同クラブのスポーツディレクターを務めるヨッヘン・ザイアー氏は「彼が夏に去るかどうかの決定はまだなされていない。これからいくつかのプロセスを経るつもりだ。もちろん、彼の価値に見合ったオファーが届くようなら、移籍の可能性もある」とコメント。適切な額のオファーを提示されれば、移籍も容認する構えだと発言している。

シュロッターベックの現行契約は2023年6月まで。それだけに、フライブルクとしても彼を売却するのであれば一定の移籍金収入が見込める今夏ということなのだろう。そんなドイツの新鋭DFだが、はたして彼は来季どこでプレイすることとなるのだろうか。近い将来ビッグクラブへと向かうかもしれない22歳。その選択やいかに。

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