議論呼んだ日本の“ボール回し”をW杯ラストゲームにはできない? ポーランドに揃う超強力FW陣

レヴァンドフスキはロシアの地で輝けず photo/Getty Images

現世界最高FWレヴァンドフスキをカタールへ

ロシアの地で味わった屈辱を晴らせるだろうか。4年前のワールドカップでグループステージ敗退に終わったポーランド代表は、3月にワールドカップ・カタール大会出場をかけて欧州予選プレイオフでロシア代表と対戦する予定になっている。

ポーランドの前回大会といえば、グループステージ最終節での日本戦が話題となった。日本はこのゲームを0-1で落としたが、他会場の結果もあってグループ通過が決定。負けているにも関わらず後方でボールを回して時間を潰した日本の戦い方は国内でも議論を呼んだものだ。

結局ポーランドは1勝2敗でグループステージ敗退となり、何とも苦い形で大会を終えている。カタールの地ではベスト16へ入りたいだろう。
何よりチームにはバイエルンFWロベルト・レヴァンドフスキという絶対的な軸がいる。ポーランド史上最高のストライカーであるレヴァンドフスキがいるうちにワールドカップ・ベスト16以上の成績を残したいところで、年齢的にレヴァンドフスキはカタール大会が最後になる可能性がある。

そのレヴァンドフスキに加え、ポーランド『Meczyki』が期待しているのがマルセイユFWアルカディウシュ・ミリクと今冬フィオレンティーナに加わったFWクシシュトフ・ピョンテクだ。

両者とも2021年はあまり充実していたとは言えないが、2022年に入ってからはピョンテクが5得点、ミリクも4日のアンジェ戦でハットトリックを記録するなど計8得点、そしてレヴァンドフスキが9得点と、3人合わせてポーランド代表戦士が年明けから22得点挙げている。

同メディアは、2022年に入ってからの数字では世界最高の3人と大きく取り上げており、プレイオフへ向けて3人の存在が大きな力になると期待しているのだ。

レヴァンドフスキはもちろんだが、確かに近年のポーランドは前線の選手が5大リーグで結果を残している。それがなかなかEUROやワールドカップでの結果に繋がってこなかったのだが、やはり現在も抱えているタレントはまずまず豪華だ。

ポーランドはロシアに勝てば、3月29日のプレイオフ決勝でスウェーデンVSチェコの勝者と対戦する予定となっている。完全な格上というわけではなく、十分にチャンスはあるはず。レヴァンドフスキを軸に攻撃で相手をねじ伏せたいが、現世界最高のストライカーの1人をカタールの地へ送り込めるだろうか。レヴァンドフスキとしても、キャリア最後のワールドカップのゲームをあの消化不良な日本戦で終えるわけにはいかないだろう。

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