ルカク、サンチョ、グリーリッシュに採点の時は迫る “超高額移籍金トリオ”はまだ成功していない

チェルシーで得点量産とはなっていないルカク photo/Getty Images

今の成績では100点満点とは言えない

もう今季も後半戦だ。そろそろ新戦力たちが厳しく採点され始める時期だろう。

中でも注目を集めるのは、札束攻勢でスターを惹きつけるイングランド・プレミアリーグの新戦力たちだ。昨夏に9750万ポンドでインテルから獲得されたチェルシーFWロメル・ルカク、マンチェスター・ユナイテッドが7300万ポンドでドルトムントから獲得したFWジェイドン・サンチョ、マンチェスター・シティが1億ポンドでアストン・ヴィラから獲得したMFジャック・グリーリッシュ。この3人には厳しい視線が向けられている。

3人とも攻撃的なポジションでプレイする選手だが、ここまで期待に100%応えたと言える者はいない。ルカクはクラブワールドカップでこそ2得点を挙げてチームの世界一に貢献したが、プレミアリーグの方ではまだ5得点だ。インテルで2シーズン続けて20得点以上記録していたことから、チェルシー側も最低15ゴールほどは計算していたのではないか。それが二桁に届かないとなれば、1年目は失敗と評価されても仕方がない。指揮官トーマス・トゥヘルのスタイルと合っているかも問題で、ここまでは明らかにプラン通りに進んでいない。

グリーリッシュも評価が難しい photo/Getty Images

1シーズンでの適応は難しいが……

サンチョもそうだ。マンUはシーズン途中で指揮官が交代するなど混乱しており、それもサンチョが苦戦している理由だ。まだチームとしてサンチョの個性を最大限引き出すことが出来ていない。やや本領発揮の兆しは見えるものの、ここまではプレミアリーグで2得点0アシストだ。得点数はまだしも、サンチョはドルトムントで3シーズン続けてリーグ戦二桁アシストを決めるなどチャンスメイク能力の高さも評価されていた選手だ。その選手がプレミアで0アシストというのは寂しい。こちらもこのままでは失敗との評価だろう。

最後にグリーリッシュだが、1億ポンドの移籍金はさすがに高すぎる。この金額に見合うパフォーマンスとはどんなものなのか想像するのも難しい。英『Daily Star』は時間が解決してくれるはずとグリーリッシュを長い目で見ているが、今季は攻撃面でも明らかに脇役だ。期待に見合うパフォーマンスとは言えないだろう。

1シーズンでビッグクラブに適応するのは難しいところもあるが、それでもサポーターの多くは即戦力としての働きを求めている。このまま終わってしまえば、シーズン終了後に批判も飛んでくることだろう。高額な移籍金で移籍したスターたちの宿命とも言えるが、彼らは終盤戦に意地を見せるのか。

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