リーグワースト3位の“21ゴール”でトップ4入りへ? プレミアで鉄壁のダークホース軍団躍動中

ウォルバーハンプトンの堅守は不気味だ photo/Getty Images

成績そのものはかなり地味だが……

リーグ戦23試合を消化して21ゴール。この数字だけ聞くと、まるで残留争いに巻き込まれているクラブと勘違いするかもしれない。

しかし、この得点数でトップ4入りを狙える7位につけているのがウォルバーハンプトンである。ここまで21得点17失点の戦いで勝ち点37を獲得しており、2試合消化の多い4位マンチェスター・ユナイテッドとの勝ち点差は6ポイントだ。十分に逆転を狙える点差と言える。

攻撃がすべてではないが、ウォルバーハンプトンのサッカーは地味ではある。チームのトップスコアラーは5得点のFWラウール・ヒメネスで、FW登録の選手で他に得点を挙げているのは韓国代表FWファン・ヒチャンのみ(4得点)。

バルセロナからレンタルで加えているフランシスコ・トリンコン、ダニエル・ポデンセ、ファビオ・シウバのアタッカー3名は全員無得点であり、今冬にはアダマ・トラオレもバルセロナへ向かってしまった。攻撃のピースはお世辞にも豊富とは言えない。

それでもウォルバーハンプトンには鉄壁の守備がある。昨夏に加えたポルトガル人GKジョゼ・サは今や代表の先輩であるルイ・パトリシオをも超えるインパクトを放っており、その前を防衛するコナー・コーディ、マックス・キルマン、ロマン・サイスのセンターバックトリオも効いている。この3人はいずれも500万ユーロ以下の移籍金で獲得された選手であり(キルマンはフリー)、コスト面も抜群な防衛ラインだ。

失点数が示す通り、ウォルバーハンプトンの守備はトップ4争いのライバルであるマンU、アーセナル、ウェストハム、トッテナムよりも堅い。ウォルバーハンプトンの17失点は首位マンチェスター・シティに次いで2番目に少ない数字であり、英『FourFourTwo』はウォルバーハンプトンのことを「トップ4争いのダークホース」と呼ぶ。

攻撃面に不安があるのは事実だが、守備の安定感は何よりの武器だ。トッテナム、マンUは守備面でバタバタしているところがあり、安定しているとは言えない。5位ウェストハムもウォルバーハンプトンの約2倍となる33失点を喫しており、こちらも盤石ではない。

1試合平均得点が1点に届かないウォルバーハンプトンがトップ4の座をゲットするなんてシナリオが実現するのだろうか。21得点という数字は4位マンUのちょうど半分ほどで(マンUは40得点)、リーグ全体ではワースト3位の数字だ。それでも彼らの堅守さえあれば高みを目指すことは可能だ。ウォルバーハンプトンは堅実にトップ4入りの夢へと歩みを進めている。

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