対BIG6は1勝5分3敗と善戦 不気味な存在になりつつあるサウサンプトンがプレミアの上位争いをかき回す

ハーゼンヒュットル監督の作り上げたチームは上位勢を苦しめている photo/Getty Images

次のターゲットはチェルシーだ

プレミアリーグ第25節サウサンプトン対マンチェスター・ユナイテッドの一戦が行われ、1-1のドロー決着となった。ユナイテッドとしてはバーンリー戦から2試合連続での格下相手に引き分けとなっており、勝てない時期が続いている。

逆にサウサンプトンは好調を維持している。全体的な順位は10位と可もなく不可もなくだが、前節はトッテナムに3-2で競り勝ち、第23節ではマンチェスター・シティと引き分けている。

ここ3試合だけでも対BIG6相手への成績が素晴らしいのだが、さらにさかのぼって結果を見てみると、第2節ユナイテッド、第5節シティ、第20節スパーズにドローと前半戦でも上位勢相手に善戦している。特に対スパーズはシーズン全体で勝ち越しており、ここまでの対BIG6は1勝5分3敗とプレミアの上位に大きく影響を及ぼしている。今季の対BIG6はチェルシー、アーセナル、リヴァプールの3クラブが残っており、どのチームも負けは許されない。特にリヴァプールは首位シティを追う中で、サウサンプトンに足を引っ張られることになれば、逆転優勝が難しくなる。

天下のBIG6も恐れるダークホースだが、選手は粒ぞろいだ。守護神は本来控えであるGKフレイザー・フォースターが務めているが、ユナイテッドでは6セーブを記録している。最終ラインにはプレミアで最もインターセプトを成功させているDFモハメド・サリス(58回)がおり、サイドバックにはチェルシーからやってきたDFティノ・リヴラメントがいる。中盤はフリーキックの名手MFジェイムズ・ウォード・プラウズがビルドアップを支え、最前線にはこちらもまたチェルシーからやってきたFWアルマンド・ブロヤが6ゴールを決め、攻撃をけん引している。

有望な若手と頼れるベテランを上手く融合させた名将ラルフ・ハーゼンヒュットル。不気味で強力なチームを作り上げており、4月に予定されているチェルシー戦ではまた波乱を起こしてくれるに違いない(データは『SofaScore』より)。

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