ヴラホビッチと恐怖の“チャンスメイカー三銃士” ピクシー率いるセルビアはW杯上位進出候補だ

W杯出場決定を喜ぶセルビア代表 photo/Getty Images

タレント力は強豪にも引けを取らない

ダークホース候補というより、上位進出候補と評価すべきだろうか。今年のワールドカップ・カタール大会で楽しみなチームの1つがドラガン・ストイコビッチ率いるセルビア代表だ。

セルビアといえば欧州予選でポルトガル代表をも撃破し、カタール大会への切符を掴んだチームだ。ポルトガルを倒したことを考えても、その実力はかなり高いと言える。

今1番ホットな存在はユヴェントスへの移籍が決まったFWドゥシャン・ヴラホビッチだ。ワールドクラスのストライカーに進化したヴラホビッチはワールドカップでも目玉FWの1人となるはずで、大会の主役になるだけの力を備えている。
さらに同じセリエAでプレイするラツィオ所属のMFセルゲイ・ミリンコビッチ・サビッチにも注目したい。昨季もセリエAでは8得点9アシストの成績を残していたが、今季もすでに8得点8アシストだ。フィニッシュ、チャンスメイクの両方をこなす高い技術を備えており、世界レベルのチャンスメイカーと言っていい。

さらにチャンスメイカーではアヤックスFWドゥシャン・タディッチ、フランクフルトMFフィリップ・コスティッチも見逃せない。タディッチは今季エールディヴィジで7得点14アシスト、コスティッチの方もブンデスリーガで3得点7アシストを記録。ヴラホビッチにチャンスボールを供給するルートは複数用意されている。

前線ではフラムでゴールを量産するアレクサンダル・ミトロビッチもスーパーサブ的存在になるだろう。高さもあり、いざという時のカードにはなる。

守備の方でワールドクラスと呼べる選手は限られているが、攻撃陣のタレント力は強豪国に匹敵するものがある。2010年の南アフリカ大会、2018年のロシア大会はいずれもグループステージ敗退だったが、今回こそは最低でもベスト16に入りたい。それだけの力はあるはずで、ベスト4を狙えると言っても大袈裟ではない陣容ではないだろうか。

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