マンUからドイツへ向かった“金の卵” ボルシアMGでブレイク目指す18歳の両足使い

今冬ドイツへ向かうこととなったフーゲワーフ photo/Getty Images

環境変えて数年後にブレイクなるか

マンチェスター・ユナイテッドのアカデミーで期待されていた有望株。しかし、オランダの世代別代表にも選ばれている若きアタッカーは、赤い悪魔を飛び出して今後はドイツで成長を図ることとなっている。今冬移籍市場にて、ブンデスリーガのボルシアMGへと渡ったのはU-19オランダ代表FWディロン・フーゲワーフ(18)だ。

2019年夏にアヤックスから引き抜かれ、そう遠くない未来には赤い悪魔の前線で活躍することに期待がかかっていたフーゲワーフ。精度の高い両足を駆使したプレイはマンU下部組織の中でも評判となっており、昨季はその技術を生かしながらU-18プレミアリーグで12ゴール11アシストを決める活躍を披露していた。

そんなマンUのホープであったはずのフーゲワーフだが、なぜこのタイミングで環境を変える決断に至ったのか。その原因は、今季U-23カテゴリで直面してしまった壁にあるのかもしれない。
20-21シーズンのU-18カテゴリにおける大活躍を受けて、今季はU-23カテゴリに昇格していたフーゲワーフ。しかし、プレイするレベルが上がった途端に同選手はなかなか出場機会を掴めない状況が続く。21-22シーズンの公式戦出場は16試合あったものの、そのうち先発出場したのは6試合のみ。その成績も2ゴール1アシストと苦しい時間を過ごしていた。カテゴリ昇格で難しい部分があったとはいえ、U-23でも結果を残せないとなるとトップでもプレイするのは難しい。まだ18歳の選手ではあるものの、このボルシアMG移籍は将来のことを考えての決断か。

とはいえ、彼が備えているポテンシャルは多くの人が認めるところ。その能力については、彼を受け入れることとなったボルシアMGのアカデミーマネージャーを務めるロランド・ヴィルクス氏も「彼の活躍には期待している。ウイングとしても、トップ下としても高い能力を備えていると思うし、信じられないほどのスピードとトリッキーなプレイは非常に魅力的だ。そう遠くないうちにトップでも試合に出れるんじゃないかな」と期待をかけている。

マンUで少しばかり壁に直面したが、ドイツで新たなスタートを切ることとなったフーゲワーフ。近い将来、ボルシアMGで頭角を現すこととなれば、そのプレイには注目したいところだ。

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