吉田に続いて冨安も離脱へ…… 森保ジャパンはメンバーを固定していた“ツケ”を払うことになるか

森保監督はどのようなメンバーで試合に臨むのか photo/Getty Images

上手く現状を打開したい

ワールドカップ・カタール大会に向けたアジア最終予選に臨むメンバーを22日に日本サッカー協会が発表した。以前から報じられていたように吉田麻也や古橋亨梧といった各クラブで負傷が伝えられている選手が呼ばれず、そのほかはいつもと同じメンバーが選ばれた。

しかし、ここにきてアーセナルDF冨安健洋の代表不参加が発表され、代役として名古屋グランパスの中谷進之介が追加招集された。冨安は右ふくらはぎを痛めており、カラバオカップでのリヴァプール戦ではピッチに立ったが、怪我の状態が思わしくないようだ。

メンバー発表の前から負傷の影響で呼べないといわれていた選手に加え、ここでの冨安離脱は苦しい。吉田も招集外であり、日本代表の最終ラインを統率する2人のセンターバックを欠いて、27日の中国戦、2月1日のサウジアラビア戦へ臨むことになる。

代役を務めることになると予想されるのは、板倉滉と植田直通の2人となるか。植田は冨安不在の初戦のみの出番、板倉は出場となれば初のアジア最終予選での起用となるが、両者ともにクラブでは継続した出場機会を得ている。試合勘という面ではそこまで問題視する必要はないだろう。

しかし、代表での経験は少ない。森保一監督としてはメンバーを固定して安定感を生み出してきたが、彼らが起用できない場合の選択肢を用意することができなかった。今回招集したメンバーもそうだが、森保監督はどちらかといえば安定志向の監督だ。だが、これで板倉や植田のような普段スポットライトの当たらない選手が躍動することになれば、より新戦力への注目も高まることになる。

吉田冨安と2本の柱を欠いて最終予選を戦うことになったサムライブルー。特に2戦目のサウジアラビアは前回敗戦を喫しており、主力不在でもリベンジできる森保ジャパンに期待したい。

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