マンUでのキャリアは終わっていなかった “712日間”ピッチの外から試合を眺めていたジョーンズの逆転劇

久しぶりにプレミアリーグでピッチに立ったフィル・ジョーンズ photo/Getty Images

一気に序列が上がったか

4日に行われたマンチェスター・ユナイテッド対ウルブズの一戦は0-1でアウェイチームが勝ち点3を獲得している。マンUとしては2022年のファーストゲームを落とすことになってしまったわけだが、意外な選手がスタメンに名を連ねた。DFフィル・ジョーンズだ。

2011年にブラックバーンから加入し、その後は赤い悪魔でプレイを続ける古株のジョーンズ。マンUを長年率いたアレックス・ファーガソンにクラブで歴代最高の選手になり得るとまでいわせた選手であり、若い頃から将来を嘱望されていた。しかし、年々プレイタイムは減ることになり、20-21シーズンはまさかの出場時間が0分に。今季も序列は最も低い位置からのスタートとなったが、ハリー・マグワイアをはじめとするトップチームのセンターバックが起用できないことが分かり、新監督であるラルフ・ラングニックはラファエル・ヴァランとジョーンズに先発を任せた。データサイト『Opta』によればプレミアでプレイするのは712日ぶりとのこと。

約2年間実戦から離れており、試合勘のなさを不安視する声も多かったが、試合が始まってみればそこには頼れるジョーンズの姿があった。

鋭い読みを生かした対人性能は高く、デュエルでは7回中6回勝利を挙げている。タックル成功数3回、インターセプト数2回と守備が冴えわたっており、最後の壁としてウルブズを苦しめていた。さらにビルドアップでの貢献度も高くパス成功数はボランチのネマニャ・マティッチに続く50本を成功させている。90%とパス成功率も高く、頼れるCBが欲しいマンUが求める理想像のような選手であった(データは『SofaScore』より)。

英『90min』ではマンUの中で最も優れたパフォーマー、英『Manchester Evening News』ではチームメイトのルーク・ショーがジョーンズに対し、自分自身を誇りに思うべきだと、各メディアで元イングランド代表DFを絶賛する声が挙がっている。

元マンUのOBで世界的なCBだったリオ・ファーディナンド2世と呼ばれていたジョーンズ。しかし、近年では既に終わってしまった選手かのように扱われていたが、ウルブズ戦でその評価をひっくり返したか。今後継続して起用されるかは分からないが、確かなパフォーマンスを披露しており、彼のマンUでの2度目のキャリアがスタートすることになりそうだ。

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