井手口陽介は今からが“全盛期”なのか 2度目の海外挑戦で示したい完全復活

ガンバ大阪からセルティックへ向かう井手口 photo/Getty Images

昨季のガンバ大阪でのプレイをどう評価するか

31日、スコットランドの名門セルティックは横浜F・マリノスよりFW前田大然、川崎フロンターレよりMF旗手怜央、ガンバ大阪よりMF井手口陽介の3選手を獲得したことを発表した。

3人揃っての移籍決定となったわけだが、中でも注目したいのは2度目の海外挑戦となる井手口だ。

英『BBC』によると、セルティックを指揮するアンジェ・ポステコグルーは3人ともキャリアのピークにあると主張している。東京五輪にも参戦した前田、旗手はその後A代表にも招集されるなど、間違いなく上昇気流に乗っている選手だ。
しかし、今の井手口がピークかどうかは意見が分かれるだろう。井手口の場合は彼らよりも早くブレイクを経験しており、2018年のワールドカップアジア最終予選・オーストラリア代表戦でミドルシュートを炸裂させている。その活躍から2018年1月には1度目の海外挑戦としてイングランドのリーズ・ユナイテッドと契約を結んでおり、ここが井手口1度目のピークだったのは間違いない。

ただ、この挑戦は失敗だった。スペイン2部のクルトゥラル・レオネサへのレンタル移籍もフィットせず、ドイツのグロイター・ヒュルトへ向かってからは大怪我も負ってしまった。上昇気流だったキャリアに急ブレーキがかかってしまったのだ。

その後はガンバ大阪に復帰したものの、昨年は役割こそ違えど0得点0アシストでリーグ戦を終えている。日本代表にも定着は出来ておらず、ピークにあるかは微妙なところ。前田、旗手とは異なり、井手口は復活を懸けてのセルティック挑戦といったところだろう。

「我々はこの補強に満足していて、3人ともサポーターを興奮させてくれることだろう。彼らはキャリアのピークにあり、より多くの成功を求めて野心的だ。私たちは彼らが最高の時期を迎えると確信している」

ポステコグルーはこのように語っているが、井手口はセルティックでの活躍から代表復帰へと繋げられるのか。やはり最大の持ち味は豊富な運動量と高い身体能力を活かしてのボール奪取と攻撃参加で、ボックス・トゥ・ボックスとして活躍できれば現地サポーターからの人気も高まること間違いなしだ。

それは今の日本代表にも必要なMF像と言えそうだが、井手口はスコットランドの地で2度目のピークを迎えるのか。日本代表でも主力になれるだけの実力者だけに、今度こそ大暴れしてほしいところだ。

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