チェルシーでルカクを誰よりも上手く使う男 “最高の相棒”となり得る選手は中盤にいる

ルカクとの優れたコンビネーションを見せるコバチッチ photo/Getty Images

エースの特長を理解するテクニシャン

かねてより、チェルシーでFWロメル・ルカクが得点を量産するには、彼のプレイスタイルを理解してパスを出せる相棒が必要だと各方面で囁かれていた。そんななかで、新たにルカクの相棒となるのはやはりこの男なのだろうか。FWティモ・ヴェルナーでもMFカイ・ハフェルツでもなく、ルカクの使い方を一番心得ている選手が中盤にいる。

その選手とはMFマテオ・コバチッチだ。チェルシーの中盤でジョルジーニョらと共に欠かせない存在となっている同選手は、チーム内で最もルカクの活かし方を知っている人物と言っても過言ではないだろう。他の選手たちがルカクをポストプレイヤーとしてのみ使用することが多い一方で、コバチッチは彼を前方のスペースへと走らせるパスを供給することも。ルカクは大柄な選手だが、スピードと裏抜けの技術にも優れている。コバチッチはその特長を理解しつつ、状況に応じてエースが求めているパスを出すことができているのだ。

加えて、コバチッチはルカクが相手を背負った際のサポートも秀逸。背番号9に楔のパスが入ったタイミングで、彼がどこへボールを落としやすいのかを察知して飛び出す動きは実にスムーズだ。他の味方がルカクに一度縦パスを当ててから、その落としを持ち出してコバチッチがゴール前に抜け出すシーンは現地時間29日のブライトン戦でも見受けられた。ルカクへのパスの種類が豊富で、彼のポストプレイを活かす“3人目の動き”にも優れたコバチッチ。やはり、現時点でルカクの相棒に最も近いのはこの男と言ってよさそうだ。
最前線のルカクを自在に操るテクニシャン。首位マンチェスター・シティ追走に向けて、チェルシーのキーマンとなるのはコバチッチかもしれない。

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