板倉はパス成功率91%、デュエル勝率80%を叩き出す シティから忘れられてしまった日本代表DFの現在地

シャルケで継続した出場機会を得る板倉滉 photo/Getty Images

もう少し若ければ可能性はあったか

ドイツブンデスリーガ2部の第17節シャルケ対ニュルンベルクの一戦が行われ、4-1で日本代表DF板倉滉擁するシャルケが勝利を収めている。

1部昇格へまた一歩前進したシャルケだが、板倉は継続して出場機会を得ている。東京五輪後にチームに合流したこともあって信頼を得るのに時間はかかったが、今では3バックの中央としてリーダーシップを発揮している。

後方からの果敢な持ち上がりは彼の武器であり、ニュルンベルク戦ではチームトップとなる91%のパス成功率を記録。さらにパス成功数も42本でこれまたチームトップであり、ビルドアップで攻撃に大きく貢献している。デュエルでも地上戦、空中戦合わせて勝率80%であり、守れてパスを出せる現代CBの理想像を体現している。このゲームでは自身で後方からの運びを見せると、そのまま相手をかわしてゴールを奪ってもいる。2つのワンツーから生まれたゴールであり、板倉のポテンシャルの高さを示すプレイとなった。

そんな板倉に期待したいのはやはり、保有元のマンチェスター・シティ復帰だ。シティはここ4年間でプレミアを3回制しているイングランドを代表する強豪クラブであり、昨季はCLの決勝ラウンドまで進み、さらにチームとしての格を上げている。現状ではルベン・ディアスやジョン・ストーンズといった世界でも有数のCBを保有しており、難しいといえるが、来季ドイツ1部で今と同じようなパフォーマンスを見せられれば、声がかかる可能性はある。

スポルティング・リスボンのペドロ・ポロやエスパニョールのヤンヘル・エレーラと同様にシティから忘れられてしまっている板倉。ドイツ2部でプレイしていることを考えても仕方ないといえるが、今後の活躍次第で評価逆転はあるのだろうか(データは『Sofa Score』より)。

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