狙い通りのデザインされたセットプレイ ナインゴランの特長活かしたアントワープの同点弾

同点弾のセットプレイを決めた photo/Getty Images

フランクフルトと2-2で引き分ける

アントワープはUEFAヨーロッパリーグのグループステージ第5節でフランクフルトと対戦し、2-2で引き分けた。この試合で見せたCKは、スコアラーのラジャ・ナインゴランの特長を活かしたセットプレイだった。

1点を先制された32分にアントワープはCKのチャンスを得る。キッカーのビクトル・フィッシャーが、滞空時間が長くゴールから離れていくキックを選択すると、フリーで待っていたナインゴランが強烈なミドルシュートを突き刺して同点に追いつく。

このシーンでは、ボールを蹴る前にゴール前で固まる選手たちが意図的にゴール近くに集まった。それによってフランクフルトの守備陣もゴール前に密集する。そのためペナルティエリア外でナインゴランがフリーとなり、右足を振り抜くことができた。

ナインゴランといえば強烈なシュート力も特長の1つだ。そんな彼を活かすデザインされたセットプレイが非常に効果的だったといえる。ベルギーメディア『voetbalkrant.com』ではナインゴランが「この得点はよくトレーニング中に練習していた形だったから、今日の試してみたんだ」とコメント。練習中から用意していた攻撃だったと明かした。

ベルギーのジュピラー・プロ・リーグに所属するアントワープと、ドイツ・ブンデスリーガのフランクフルト。普段対戦しないクラブ同士では、こういった意表を突いたセットプレイが有効なこともある。ブライアン・プリスケ監督の狙い通りの見事な得点だった。

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