沈没寸前の船に乗り込んだ戦術家エディ・ハウ 解決しなければならない大問題とは

エディ・ハウはニューカッスルをどこまで強くすることができるのか photo/Getty Images

代表ウィークを挟んでブレントフォード戦でお披露目か

オーナーが変わり、その流れから指揮官交代も行われたニューカッスル。現状プレミアでは5ポイントで19位と大ピンチであり、降格の可能性も十分にある。新オーナーはパリ・サンジェルマンをも超える資金力を持つといわれているが、イングランドの実質2部であるチャンピオンシップへ降格となれば、その資金で獲得できる選手の幅が減ってしまう。

そんなマグパイズのプレミアリーグ残留計画を任されたのはイングランド人指揮官であるエディ・ハウだ。バーンリーでの監督経験を持つハウだが、やはりボーンマスでのキャリアが印象的か。2012年から2020年までの8年間、クラブの指揮を行っており、16-17シーズンにはトップハーフである9位でフィニッシュするなど、チェリーズをプレミアの常連クラブに成長させている。フォーメーションは4バックを軸に使用しており、[4-4-2]や[4-5-1]で試合に臨むことが多い。攻撃的なサッカーを志向する戦術家といわれており、アラン・サン・マクシマンやミゲル・アルミロンのようなアタッカーをどのように使うのか注目だ。

魅力的な攻撃陣を持つニューカッスルを指揮することになったハウだが、現状のチームでは守備が壊滅的だ。ここまで11試合を消化しているが、失点は24点とリーグワーストであり、まずは守備陣にメスを入れる必要がある。失点が減れば自ずと勝利は見えてくるか。

しかし、9位でフィニッシュした16-17シーズンでさえ、67失点と堅守を誇るチームを作れていたわけではなく、守備には不安がありつつも、攻撃で解決してきた監督だ。冬の移籍市場ではある程度の補強予算が見込まれており、ハウ監督の今後の動向に期待したい。

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